巨額の移籍金は?
そんなミランは今回の移籍市場で若手の有望株を複数補強し、復権に向けて本腰を入れている。ブレシアから期限付きで獲得したMFサンドロ・トナーリ(20)は、ミランのレジェンド、ガットゥーゾ氏(42)の「背番号8」を引き継いだ。これを筆頭に、レアル・マドリードからはFWブラヒム・ディアス(21)が期限付きで加わるなどしている。こうした補強方針を考えると、成長を続ける21歳の冨安を獲得することも絵空事ではなさそうだ。
冨安はボローニャにとっても欠かせない選手。前出の記事によると、同クラブは冨安の放出に2500万ユーロ(約31億円)という高額な移籍金を設定している。また、かねてミラン以外にもローマやナポリ(いずれもイタリア)などが、冨安の獲得に興味を示していると報じられていた。クラブの日本語版公式ツイッターは27日、ファンの間で流行している「#ジブリで学ぶ欧州サッカー」に乗って「移籍市場期間中...他チームの高額オファーから冨安健洋を守るボローニャ」と投稿。映画「千と千尋の神隠し」でハクが千尋を守る画像をアップし、大事な選手であることをアピールした。
一方、金額面でいえばミランも、MFルーカス・パケタをリヨン(フランス)に売却することで合意したと29日、仏紙「レキップ」が報じた。その移籍金は2100万ユーロ(約26億円)にのぼるとし、新戦力の獲得に向けて一定の資金を得たといえる。前出「Sky Sportイタリア」も、「パケタの売却によって、ミランは移籍市場の最終日までセンターバックの購入に注力できる」としている。
ツイッターやインターネット掲示板では、冨安のミラン移籍情報をめぐり「冨安移籍早いと思うけど冨安ならどこに行っても主力として出れるんじゃないかという期待ができる」「ミランはまだ早くないだろうか...もうちょいボローニャでいい気もするがミランのCBを日本人がやると思うと胸熱やなあ...」「ビッグクラブ行ってもスタメン競争勝てない」など、期待と不安が入り混じっている。欧州の移籍市場は期間終盤で一気に話がまとまることも珍しくない。果たして冨安の所属先はミランか、ボローニャか、はたまた別のクラブになるのか。
移籍市場期間中...
— ボローニャFC1909 ???????? (@bolognafc1909jp) September 27, 2020
他チームの高額オファーから #冨安健洋 を守るボローニャ。
#ジブリで学ぶ欧州サッカー pic.twitter.com/Vh46zu0MpM