フランスの著名日本人シェフ・関根拓さんが亡くなった。39歳だった。関根さんのパートナーが2020年9月28日(現地時間)、SNS上で伝えた。現地メディアによれば、自殺だったという。
ル・モンドなど仏メディア相次ぎ伝える
関根さんは、フランス・パリのレストラン「デルス」のオーナーシェフを務める。
母校・早稲田大学が運営する「早稲田ウィークリー」のインタビュー記事などによれば、政治経済学部を卒業後、語学留学や都内の有名フレンチレストランなどでの修業を経て、14年にパリ12区に「デルス」をオープンした。
1品ごとにカクテルを付けるコースメニューが話題を呼び、有名なグルメガイド「フーディング」で、16年の「ベストレストラン」に選ばれた。19年には同じくパリに2店目となる「シュヴァル・ドール」をオープンした。
訃報は、関根さんのパートナーが29日にインスタグラムで伝えた。投稿や、ル・フィガロ、ル・モンドなどの現地メディアによれば、関根さんが女性に暴行したとの事実無根の情報がSNS上で広まり、うつ病の症状に苦しめられていたという。
関根さんのインスタグラムは7月16日を最後に、更新されていなかった。