2020年9月28日に放送された「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)と「痛快TVスカッとジャパン」(フジテレビ系)に出演した女優の橋本環奈さん(21)が視聴者の間で話題だ。何でも、その発言が「オヤジじみている」というのだ。
風呂の温度は「44くらい」
この日、「ヒルナンデス!」の入浴剤特集のコーナーにリモート出演した橋本さんだったが、風呂に入る際のこだわりについての会話の中で自身が風呂に入る際について、高温で短い時間で入るのが好きとしつつ、その温度について「44くらいですね」と説明したのだ。これに対し、スタジオではその温度の高さに驚く声が続々。一般的に温泉や銭湯で「44度」ともなればかなり熱い部類に入るものであり、その温度で風呂に入る橋本さんに対しては、視聴者からも「いやいや熱湯風呂やん」といった声が上がるなどした。
また、「スカッとジャパン」では、番組中のコーナー「ウソつき3択スカッと」で橋本さんは、美容家のIKKOさん(58)を騙すべく、「自身が好きな食品」として「塩辛」「杏仁豆腐」「チョコミント」の3品目を列挙。IKKOさんが「杏仁豆腐」と回答すると、橋本さんは正解が「塩辛」であることを明かしつつ、「ホントに、甘いものが全般的に苦手で。生クリームとかも好きじゃないので」と話し、IKKOさんを驚かせたのだった。
これらのシーンに対し、ネット上では「橋本環奈ちゃん、どこまでもオヤジで好き」といったツイートが続々と上がるなど、その「オヤジぶり」を愛でる声が視聴者から上がる事態に。確かに、これらの要素は単発でも十分に「オヤジ好み」の要素だが、仮に、橋本さんが「熱い風呂から上がった直後に日本酒と一緒に塩辛を食べていた」としたら、もはやそれは「完成品」である。
まさに、絵にかいたような「オヤジぶり」で視聴者の話題をかっさらった橋本さんだが、ここ最近、橋本さんに関しては他にも「オヤジぶり」を愛でる報道があったばかり。これらの番組が放送される10日前の9月18日に発売された「週刊現代」には、最近の橋本さんが麻雀に「血道を上げている」との記事を掲載。徹夜で酒を飲みながらの麻雀はもちろん、撮影の休憩の際には麻雀のゲームアプリに興じているとする内容には、
「1000年に一度の美少女として話題になっておきながら麻雀に酒というおっさんムーブをする橋本環奈、好感しかない」
「橋本環奈、酒好きで麻雀打つらしいし 実質俺ももう橋本環奈」
といった、その「女子力」ならぬ「オヤジ力」を絶賛する声が相次ぐ事態となっている。
橋本さんの行動は「オヤジギャル」そのもの!?
このほか、2020年2月に出席したイベントでは自身のゴルフのスコアについて明かすなど、そろそろ「出そろった」感のある橋本さんの「オヤジ趣味」(これに競馬が加われば完璧!?)だが、「女性」が「オヤジ的な趣味を嗜む」ということが、かつて、大きなブームとして注目を集めていたことをご存じだろうか?
今を遡ること31年前、平成元年(1989年)、週刊誌「SPA!」にて連載を開始した漫画「スイートスポット」で描かれていたのは「オヤジギャル」なる存在。「オヤジギャル」とは当時、巷で「増殖」していた「オヤジ化した若い女性」を指す言葉で、それまで珍しかった「女性が1人で牛丼屋や立ち食いそば屋に入店する」「仕事終わりに居酒屋のカウンターでビールを一気飲みする」といった行為を平然と行う女性が増えたことを表わす単語だ。
同作は「OL」(office ladyの略)との呼び名が優勢だった、世の女性会社員たちのオヤジ化した「生態」を描写したもので、翌1990年には「オヤジギャル」という単語で、同作の作者である故・中尊寺ゆつ子さんが「新語・流行語大賞」の銅賞を受賞するなど、まさに社会現象を巻き起こした作品となったのである。
翻って、その流行語大賞から30年後の令和時代。「歴史は繰り返す」「流行は循環する」とはよく言ったものだが、前述の橋本さんの数々のオヤジ的な所業は、どこか、「オヤジギャル」に当てはまりそうなものばかり。橋本さんが「令和のオヤジギャル」として、さらなる人気を獲得していく兆候が出始めているのではないだろうか。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)