福留孝介、糸井嘉男、能見篤史...阪神「ベテラントリオ」の去就 ストーブリーグの焦点になるか

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   現在2位につけている阪神だが、その戦いぶりについて周囲の評価は厳しい。

   首位を独走する巨人にゲーム差で大きく離され、直接対決も4勝12敗と大きく負け越している。2020年は新型コロナウイルスの影響で120試合に短縮され、セリーグはクライマックス・シリーズが開催されない。Aクラスをキープしたとしても大きな価値は見いだせず、このまま巨人がリーグ連覇を飾れば、阪神も若返りの変革を迫られるだろう。

  • 甲子園を沸かせてきたベテランたちだが…(イメージ)
    甲子園を沸かせてきたベテランたちだが…(イメージ)
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コロナ大量感染で緊急登板も...

   その中で去就が注目されるのが福留孝介(43)、能見篤史(41)、糸井嘉男(39)の「ベテラントリオ」の去就だ。球界最年長の福留は43試合出場で打率.154、1本塁打。スタメン出場は15試合にとどまり、主に代打の役回りだが直球に差し込まれる場面が目立つ。

   卓越した打撃技術は健在だが、本来はスタメン出場の4打席で結果を出すタイプだけに昨季限りで退団した鳥谷敬(現ロッテ)と同様に1打席勝負の代打への適応はなかなか難しい。

   球団内で投手最年長の能見もファーム暮らしの苦渋を味わった。球団内でのコロナ大量感染が判明したため、9月25日に急きょ一軍昇格を果たし、ヤクルト戦に登板したものの2ランを浴びるなど芳しくない結果に。

   今季は23試合登板で防御率6.48。持ち味の手元で伸びる快速球を痛打される場面が目立つ。先発から18年に救援に転向してチームへの貢献度は高いだけに、1軍に再昇格して意地を見せたいところだ。

   最も風当たりが強いのが糸井だ。4年契約最終年の今季は64試合出場で打率.256、1本塁打。年齢を感じさせない抜群の身体能力で活躍してきたが、近年は衰えを隠せない。昨季は打率.314も5本塁打、42打点は阪神移籍後最低の数字で、9盗塁と11年続けた2ケタ盗塁も途切れた。オフに左足首を手術して臨んだ今季もわずか2盗塁に留まっている。

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