「産後うつ」なぜ発症するのか 自殺のリスクも...精神科医に聞く

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「ホルモンバランスが乱れ、社会的・心理的ストレスで発症」

「女性の場合、妊娠期間中はホルモンの出方がいつもと違います。出産後に、それが元の通常モードに戻るとき、ホルモンのバランスが乱れてしまいます。さらに、育児が大変でもサポートが得られずに社会的・心理的にストレスがかかると、産後うつの症状が見られるようになります」

   産後うつは、うつ病とは違うというが、以前にうつ病にかかった人はなりやすいかもしれないとした。

   年齢的には、40歳前後がホルモンバランスを崩しやすいという。初産の人の方がなりやすいが、出産の間隔が空くと、若いときと体力が違うこともあって注意が必要だそうだ。

   新型コロナウイルスの感染拡大を受け、産後うつの患者が少し増えたとも言う。

「通勤や外出をしなくなると、気分が沈み、運動不足にもなります。体を動かさないと、ぐっすり眠ることもできません。赤ちゃんが夜に起きて、睡眠が分断されると、寝不足になってしまいます。旅行ができなくなったり、親に会いにくくなったり、ストレスがうまく解消できなことも背景にありますね」

   榊原聡院長は、飲酒には特に注意が必要だと指摘する。アルコールの影響で衝動的になって、自殺のリスクが増すためだ。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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