「これだけ貯金が作れるのは接戦に強い証拠」
ここまでソフトバンクはチーム防御率リーグトップの3.20を誇り、チームの失点はリーグ最少の「306」を記録。一方のロッテのチーム防御率はリーグ4位で、チーム打率にいたってはリーグワーストである。橋上氏は今シーズンのロッテの強さについて「私自身、明確な答えが出ていない」としながらも次のように分析した。
「チーム打率はリーグワーストで得点もそれほど取れているわけではない。防御率は若干上がってはきましたが、この状況でこれほどの貯金を作って2位にいるというのはなぜか。井口監督の采配もあるでしょうが、この得点と失点の差でこれだけ貯金が作れるのは、接戦に強い証拠。チーム全体の防御率を見ると良くないが、勝ちパターンの投手、接戦の時に起用する投手に関してはある程度の数字を残していると思う。この数字で貯金が出来るのはよほどのことです」(橋上氏)
また橋上氏はソフトバンクとロッテ両チームの心理的な側面を分析。精神状態からいえばロッテがより余裕を持って戦いに挑めると指摘した。