「コロナ離婚」、相談者の実態は
相談者の大半は女性からだという。そして多いのは30代から50代。20代以下は婚姻期間が短い上、「見極めが早い」(中里弁護士)ため、相談せず別れることが多い。一方、婚姻期間が長く、子どももいる場合は、財産分与や親権をめぐってもめることが多く、相談も多いという。
「特に多いのは40代ですね。30代はまだ子どもが幼い夫婦が多く、なかなか決断できないのですが、40代以上になって子どもが中学生や高校生くらいになれば踏み切りやすくなるのです。コロナ禍の長い自粛期間中にじっくり気持ちを固めてから相談に来る方も多くなりました」(中里弁護士)
中里弁護士の事務所では今のところ、コロナ禍に伴う経済的、社会的な理由による離婚案件はまだないという。