あの日、妻は「コロナ離婚」を決断した モラハラ夫に耐えることをやめた「ある言葉」

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「ウイルス感染して俺にうつしたらどうするんだ」 そして発したある言葉

「なんで勝手に外に出るんだよ。もしウイルスに感染して、俺にうつしたらどうすんだよ。会社で評価落とされんだろ、周りから白い目で見られんだろ」

   散歩に出る前に一言、夫に言わなかったのは悪かったが、なぜそこまで言われなければいけないのか。しかも、家族の健康の心配ではなく、自分の外での体面を理由に怒っている――。女性は思わずこう言い返した。

「何なのよ、私だってちょっとくらい気晴らしをしたっていいでしょう」

   すると夫はさらに激高し、こう吐き捨てた。

「ふざけんなよ。誰に食わしてもらってると思ってるんだ」

   女性は、どこかで「プチッ」と何かが切れるような音を聞いたような気がした。

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   夫はこの台詞を、コロナ前から気に入らないことがあると、よく女性にぶつけていた。女性は、結婚・出産を機に勤めていた会社を辞め、育児と家事を優先してほしいと夫に求められて、派遣社員の立場で仕事に復帰した。なのになぜ、そんな言われ方をされなくてはいけないのか――。

   翌日から5月末に緊急事態宣言が解除されるまで、女性は夫に内緒で弁護士にメールや電話で相談し続けた。その過程で、弁護士から言われた言葉がずっと心の中に残った。

「コロナはいつか収束し、元の生活に戻りますが、老後は夫婦2人だけの生活がずっと続きますからね」

   6月になって夫は職場に通勤するようになったが、女性は気持ちを固めた。「今年中に離婚したいです」。対面で相談できるようになった6月中旬、弁護士にそう伝えた。

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