国勢調査員が「インターネット回答」を勧める理由 「紙」でもできるけど...実際どう違う?

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「不審がる方には調査員証をじっくり見てもらう」

   一方で今回、国勢調査を騙った詐欺や不審な調査が横行していることが明らかとなり、総務省や消費者庁も注意を呼びかけている。本物の国勢調査員かどうかを見分けるポイントとして同省は、「調査員は、その身分を証明する『調査員証』を携帯しています。※一部の地域では、調査員業務を『建物を管理する事業者等』に委託しており、『国勢調査業務委託証明書』を携帯しています」とサイト上であげている。「調査員証」「腕章」「手さげ袋」の3つを身につけていることが、調査員であることの目印となる。

   前出の調査員の女性も、訪問先で安心して対応してもらえるよう気をつけている点として、やはり「説明会では『三種の神器』(バッグ、腕章、調査員証)を必ず身につけて行くように言われました」としたうえで、「不審がる方には調査員証をじっくり見てもらいます。そして納得していただいた後には必ず『その防犯意識は素晴らしいです!自分以外は偽物なので注意してください』とお伝えします」と話した(J-CASTニュースも調査員証を確認済み)。

   女性は前回、町内会で選出されて調査員をつとめ、その時の経験で「国が主導でやるからこそ、国の政策に響く統計が出せると言われ、5年後もまたやろう!と思ったので今回も調査員やってます」という。今回、調査期間に入ると積極的にツイッターで発信するようにしている。「詐欺の注意喚起はもちろんですが、国勢調査自体の認知度も上がって欲しいのでツイッターでもどんどん情報発信していきたいです」と話している。

   国勢調査は調査書類が届いたら回答でき、ネット回答は9月14日から10月7日まで、紙の回答は10月1日から7日まで受け付けている。10月7日までに回答が確認できない場合、10月8~20日の間に「調査員が回答のお願いに伺います」(総務省の公式サイト)という。

(J-CASTニュース編集部 青木正典)

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