未来技術遺産に選ばれたミノルタ「α7000」 いったい何が「画期的」だったのか

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しかしミノルタはその後...

   事実、一眼レフカメラのオートフォーカスはα7000以降、レンズに焦点検出機能を付けず、ボディーに備えることが定番となり、今日のデジタル一眼レフやデジタル一眼のミラーレスカメラにも受け継がれている。その意味でα7000は画期的だったといえる。

その後のカメラに大きな影響を与えた
その後のカメラに大きな影響を与えた

   α7000でニコンやキヤノンに対抗し、世界の一眼レフ市場で名声を高めたミノルタだったが、その後はライバルのコニカと合併してコニカミノルタグループとなった。さらに2006年にはカメラ市場の縮小から、デジタル一眼レフカメラの開発・販売をソニーに譲渡し、カメラ事業から撤退した。

   当時、コニカミノルタグループとデジタル一眼レフカメラを共同開発していたソニーは、その後も「αブランド」を継承。現在はミラーレス一眼カメラに「αシリーズ」を展開しており、豊富なαレンズも健在だ。ミノルタの名は消えたが、今日まで続くソニー版「αシリーズ」の起点となったのがα7000だった。

αの名を冠した最新機種、ソニー「α7C」。10月に発売される(プレスリリースより)
αの名を冠した最新機種、ソニー「α7C」。10月に発売される(プレスリリースより)

   今回、国立科学博物館はα7000のほか、オリンパス光学工業(現オリンパス)が1972年に発売した「オリンパスOM-1」、東京光学機械(現トプコン)が1963年に発売した「トプコン REスーパー」も未来技術遺産への登録を決めた。

   いずれも「日本が世界をリードした一眼レフカメラで、国際的に見て日本の科学技術発展の独自性を示している」と評価している。 今回の16件を合わせ、未来技術遺産への登録は計301件となった。

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