岡田光世「トランプのアメリカ」で暮らす人たち 「警察は敵だ!」黒人女性殺され、怒る群衆たち

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

デモに占拠された道路で支持を表明するクラクション

   1時間の集会のあと、参加者らは道路を占拠し、声を掛け合って行進し始める。

「Whose streets?(誰の道だ?)」「Our streets! (我々の道だ!)」 
「Say her name!(彼女の名前を言え!)」「Breonna Taylor!(ブレオナ・テイラー!)」
「What do we want?(我々が要求するのは?)」「Justice!(正義だ!)」
「When do we want it? (要求はいつだ?)」「Now!(今だ!) 」
「If we don't get it? (手に入らなければ?)」「Shut it down!(閉鎖しろ!)」
「こいつら警官は消え失せろ!」

   多くの抗議デモのように、自転車に乗った一群がデモ隊の先を行き、自転車を横に並べて、デモ隊が通り過ぎるまで交差する道路を閉鎖する。今回は参加者が多いため、デモ隊が通り過ぎるのに時間がかかる。車の長い渋滞の列ができ、中には市バスやタクシーもある。

   渋滞の車から30代くらい黒人女性が出てきて、「道路を占領するんじゃないよ。自分勝手じゃないか。仕事に行かなきゃならないんだ!」とデモ隊に怒りをぶつける。

   自転車で道を塞いでいる20代くらいの白人女性が、「気持ちはよくわかります。デモ隊の安全のために、全員が通り過ぎるまで待ってください」と申し訳なさそうに伝える。その後も女性は何度も苦情を言いに出てきた。

   が、民主党支持者の多いこの街では、交通を妨げられても、デモ隊を支持する人たちが多いようだ。

   すれ違う車が、クラクションを鳴らして、デモへの支持を表す。足止めを食っていた市バスの黒人男性の運転手も、窓から顔を出し、拳を突き上げ、投げキスをした。

姉妹サイト