見えにくい「ロービジョン」を知って... 自身の病状を「恋愛漫画」に込めた理由

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「実体験に基づいたものを軽すぎず大袈裟にもならないように...」

   ばにーさんは、「見えない私の恋は不自由。」でロービジョンに関する描写を行う上では、体験に基づいたものを軽すぎず大袈裟にもならないように気を付けているという。

「この作品の主人公はロービジョンという視覚障害者ですので、その独特の感覚と不自由さをなるべくリアルに、且つなるべく健常者の方でも日常的に感じている(かもしれない)不自由さや窮屈さに置き換えて想像ができるような、身近なそれとして感じてもらえるように表現することに努めています。
幸か不幸か私は長年の健常者としての感覚と、現在障害者としての感覚両方を持ち合わせていますので、どちらが悪いとか正しいとかではなくできるだけフラットな目線で障害者である主人公とその周りの健常者を描くようにしたいと思っています。
また私的には、この作品で最も訴えたいのはロービジョンという世間的に認知度の低い視覚障害者の存在とそのリアルな生活を少しでも多くの方に知っていただくことなので、そこはなるべく実体験に基づいたものを軽すぎず大袈裟にもならないように織り込むようにしています」(ばにーさん)

   そして最後に、視覚障害者にも気負わずに接してほしいと述べた。

「ロービジョンは病気や病名ではありません。見えにくい、という状態やその状態にある人の事です。難しい病気のことは分からなくても、見えにくい状態は(例えば普段眼鏡やコンタクトをしている人や、たまたま眼帯が必要になった時などに)想像できると思います。そしてそういう状態の人達も、白杖を持って社会に出ていることを知って気負わずに視覚障害者に接してください。全然特殊な人達ではありませんので(笑)。
ついでに、ロービジョンがよく分からないという方は良かったら拙作を読んでみてください!疑問や質問があれば、いつでもわたしがお答えしますので(笑)」(ばにーさん)
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