「単なる社会保障の削減案」などと批判が
ベーシックインカムについては、スイスでは4年前に大論争になって国民投票が行われたが、月々の支給が高すぎて大変な財政負担になることや働かなくなることの懸念などから否決されたことがある。竹中氏は番組でこのことに触れながらも、「5年、10年経つと世界の多くの国でこれを議論していると思います」との見通しを示した。
今回提案しているベーシックインカムは、1人7万円のため、4人家族なら28万円支給される。竹中氏は、高所得者の負担を重くする累進課税については、「残したらいい」とも番組で話していた。
竹中氏の発言内容がツイッター上で紹介されると、その是非を巡って様々な声が噴出した。
疑問や批判の声は多く、まず月7万円という金額に異論が相次いだ。「毎月7万円でどうして生活保護不要になるんだろ」「年金月7万にする気まんまんなのね。社会は確実に崩壊するよ」などと書き込まれている。
また、結果として、支給が国民年金レベルになり、生活保護の引き下げにつながるのではないかとして、「単なる社会保障の削減案に過ぎない」「あとは自助で頑張れとするもの」との声も出た。