「なんで奥さんが謝ってんだろ...」。競泳リオデジャネイロ五輪銅メダリストで東京五輪代表に内定している瀬戸大也選手(26)が2020年9月24日未明、前日発覚した不倫スキャンダルについて謝罪したところ、インターネット上では妻・瀬戸(旧姓・馬淵)優佳さん(25)への同情の声が相次いだ。
優佳さんも謝罪することになったためだ。所属事務所を通じて発表した謝罪文は、瀬戸選手のものだけでなく、優佳さんのものも並べて掲載されている。
「子どもの関係先や家族に対する取材は特段のご配慮をいただきますよう」
瀬戸選手の不倫は23日、デイリー新潮(週刊新潮ウェブ版)の報道で発覚した。記事によると瀬戸選手は、相手女性と東京都内のホテルに入り、1時間半ほど滞在した後に別れていったという。
瀬戸選手は24日未明、所属事務所の公式サイトに直筆コメントを掲載。次のように謝罪した。
「自分の軽率な行動により大切な家族を傷つけ、応援して下さっている皆様、関係者の方々、支援頂いている企業の皆さまに大変不快な思いとご迷惑をおかけしてしまいましたことを、深くお詫び申し上げます。自分の行動を猛省し、家族との今後についてはしっかり話し合いたいと思っております。本当に申し訳ございませんでした」
驚かせたのは、その直下に妻・優佳さんの直筆コメントも掲載されていたことだ。
「この度は大也の行動により、日頃から応援してくださっている皆様、スポンサーの皆様、関係者の皆様にたいへんなご迷惑をおかけすることになり、申し訳ございませんでした。今後、どのような形で皆様の信頼を回復していくことができるか、そして私たち家族のことについては、よく話し合っていきたいと考えております」
優佳さんはさらに、「なお、小さい子どももおりますので、子どもの関係先や家族に対する取材は特段のご配慮をいただきますよう、お願い申し上げます」とメディアにも呼びかけている。2人の間には2歳の長女と0歳の次女がいる。
「妻は被害者ではないのだろうか」
優佳さんといえば、瀬戸選手を公私ともに献身的にバックアップしてきたことで知られる。自身も飛込選手として世界選手権出場経験もあるが、17年に結婚して約半年後に引退。アスリートフードマイスターの資格を取得し、世界の頂点を目指す夫を支えてきた。
8月19~20日付の妊娠・出産・育児情報サイト「たまひよ」のインタビュー記事で優佳さんは、食事について「栄養バランスにこだわりながら、夫の好きなものを中心にメニューを組むようにしている」、家庭について「わが家は、夫には『オリンピックで金メダルを取る』ことを目標にして競泳に集中してもらい、私はそれを支えると決めているので、育児はワンオペになることが多いです」といったことを明かしている。
インスタグラムでも定期的に一家団らんの写真をアップしており、19年10月の結婚記念日の投稿では「私が心配しちゃうくらい毎日忙しいのに、家族の時間もつくってくれて感謝」と幸せそうにつづっていた。瀬戸選手も小学生時代から優佳さんのことが気になっていたとテレビ番組で明かしたことがあり、こうした2人にファンの人気も高かった。
そんな中で報道された不倫の衝撃は大きかった。特に優佳さんも直筆のコメントを発表したことに、ツイッターでは同情や不可解さをにじませる声が広がっている。
「なんで奥さんが謝ってんだろって思う されてる側なんだから別に謝らなくていいと思うんだけど、、」
「奥さんと連名で謝罪文出すのが不可解かと」
「瀬戸大也のスキャンダルで腑に落ちないのは、何故妻が謝罪しなければならないのか?だ。妻は被害者ではないのだろうか。夫のスキャンダルまで責任を問われるのはおかしい」
「事務所の文章読んだ。子供を守りたい、その一心でこの文を書き、連ねた奥さんに拍手」
「外野を黙らせるため」?
ただ、「妻の謝罪」に意味を見出す声もある。まず「なんで妻のアンタが謝罪せなあかんねん?そうか、スポンサーか」「奥さんが理解を示している事が重要。レピュテーションリスクマネジメントをしっかりとやっている印象」といったもの。瀬戸選手はスポンサー企業やCM出演も多いだけに、企業の評判悪化によるリスク(レピュテーションリスク)を勘案し、妻の声を発信したのではないかということだ。
別の視点では、世論の鎮静化。「瀬戸大也の不倫、家族の問題であるのに外野がとやかく言って、外野を黙らせるために奥さんと連名で謝ったら『奥さんに謝らせるな』とかいう世論に朝から憤り。お前らが騒がなければ奥さんも謝らんわい」といった指摘がある。不倫となると本人へのバッシングとともに家族への心配の声があがるのは通例。妻の心境を明らかにすることで「もう家族の問題」と印象付けられるともいえそうだ。
瀬戸選手について所属事務所は「今後の競技活動、メディア・広告出演等についても関係者の方々とご相談の上、慎重に対処してまいります」とのコメントを発表しており、今後の活動が危ぶまれる。