依存症への根性論は「甘いのかもしれません」 尾木ママがブログで持論

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   「尾木ママ」の愛称で知られる教育評論家の尾木直樹さんは2020年9月23日に自身のブログを更新し、アルコールやギャンブルなどの「依存症」から脱出することの難しさについて持論を示した。

   22日には元TOKIOの山口達也容疑者が酒気帯び運転の疑いで逮捕されたばかり。尾木さんは依存症に対して「根性論」を振りかざすことは「甘いのかもしれません」と語っている。

  • 「尾木ママ」こと教育評論家の尾木直樹氏
    「尾木ママ」こと教育評論家の尾木直樹氏
  • 「尾木ママ」こと教育評論家の尾木直樹氏

「他人が批判するほど簡単じゃない」

   尾木さんは「依存症からの脱出は極めて困難」というタイトルで記事を更新。山口容疑者には触れずに、「薬物依存症もアルコール依存症もギャンブル依存症もとにかく依存症への見方 『根性』論は甘いのかもしれません」と持論を示した。

   また、酒やギャンブルなど身近に潜む依存症の怖さについて、

「意思の問題じゃなく脳の働きがお酒やギャンブルを求めてしまうのですーー しかも、薬物と違いアルコールは合法ですし、自販機で子どもでも買えますーー だから、他人が批判するほど簡単じゃないのです」

   と、きっかけを断ち切ることの難しさを語った。

   そして、アルコール依存からの脱却についても「人との繋がり 家族との繋がり アルコールではない依存場所の確保 難しいのではないでしょうか?」とした。

   22日には、山口容疑者が酒気帯び運転の疑いで逮捕された。呼気検査では基準値の約5倍に当たるアルコールが検出されたと報じられている。山口容疑者は18年4月に女子高生への強制わいせつ事件で書類送検された際の会見でも、大量に飲酒をした状態で女子高校生を自宅に招いたと説明していた。

   山口容疑者は当時「(アルコール)依存的なものはない、と自分では思っている」と話していた。メンバーの松岡昌宏さんは18年5月2日の会見で、「各方面のプロフェッショナル」に聞いた結果として「正直僕らはアルコール依存症だと思っていました」とする一方で、「いろんな病院に診断書をもらってもアルコール依存症というのは出ていない」と語っている。

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