「ふらずにお飲みください」に気付かなかったパターンも
乳性飲料の「カラダカルピス」などに注意書きがあるアサヒグループの広報担当者は、
「任意の表示になりますので、法律上の規定はありませんが、当社のルールとして、お客様が視認できる文字の大きさ(ポイント数)を規定しております」
と回答。さらに商品によっては「お客様に安心していただけるように、なぜ振るのかという理由をその前段に記載する工夫」をしているという。例として、カラダカルピスの場合、
「乳酸菌及び乳由来の成分が沈殿する場合がありますが、品質には問題ありません。よく振ってお飲みください」
と表示していることに触れた。顧客からの意見・要望については「たまにいただくことはやはりある」とのことだ。また、サントリー同様に、注意書き以外にも印字しなければならない食品表示などが多いという事情を語り、顧客の声を取り入れながら各種表示を行なっているとした。
最後に、「生茶」などで表示を行なっているキリンホールディングスの広報担当者は
「表記に関してはあくまで社内規定について基づいて表示をしています」
と回答。意見・要望については、逆に「ふらずにお飲みください」とある飲料の注意書きに気付かず、振ってから飲もうとしたところ中身が飛び出した、という声があったことを紹介した。この商品については注意書きの配色を反転して表示し、見えやすくなるようにしたという。