LGBTへの不適切コメントを石井一孝が謝罪 「すべて僕の認識の甘さ、恥ずかしいほどの未熟さからです」

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   舞台「ハルシオン・デイズ2020」の公式サイトに掲載したコメントがLGBTへの理解を欠いているとして批判が殺到したミュージカル俳優・石井一孝さん(52)が2020年9月20日、舞台公式サイトと自身のサイトで謝罪した。

   「無知で浅はかな文章を書いてしまいましたことを心から反省し、お詫び申し上げます」とし、「最高の作品になるように全力で取り組みます」と決意をつづっている。

  • 舞台「ハルシオン・デイズ2020」公式サイトより
    舞台「ハルシオン・デイズ2020」公式サイトより
  • 石井一孝さんの公式サイトに掲載された謝罪文
    石井一孝さんの公式サイトに掲載された謝罪文
  • 舞台「ハルシオン・デイズ2020」公式サイトより
  • 石井一孝さんの公式サイトに掲載された謝罪文

「大切に心を込めて真摯な思いで演じたい」

   同舞台は14日、公式サイトで各出演者が意気込みをつづったコメントを発表。このうち、橋本哲造役を演じる石井さんのものがLGBTへの理解を欠き、差別的ではないかとしてインターネット上で問題視された。

   すると同舞台公式ツイッターは17日、「公式ホームページにおけるコメントにつきまして、先に出した文章が、一部認識が浅く、間違った表現であった事をお詫び申し上げます。改めまして、文章を差し替えさせて頂きました」とお詫び。石井さんのコメントを差し替えた。

   同舞台の主催「サードステージ」代表で、作・演出を手がける劇作家・鴻上尚史さん(62)も17日、「サードステージの代表は僕ですから、すべて僕の責任です。不快な思い、傷ついた方には深くお詫びします。1994年『トランス』書き、ずっとアライでありたいと思っています。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。

   その後、石井さん本人による謝罪文が20日、舞台サイトと石井さんの個人サイトに掲載された。いずれも同じ文章でまず、

「『ハルシオン・デイズ2020』の公式サイトに寄せたコメントにつきまして、無知で浅はかな文章を書いてしまいましたことを心から反省し、お詫び申し上げます。すべて僕の認識の甘さ、恥ずかしいほどの未熟さからです」

と差し替え前のコメント内容について謝罪。そのうえで、

「今後は表現者として理解を深め、橋本哲造役を大切に心を込めて真摯な思いで演じたいと思います。最高の作品になるように全力で取り組みます」

と今後の決意をつづった。最後に改めて、

「僕の発言により不快な思いをされた皆様、ご迷惑をおかけした皆様、誠に申し訳ございませんでした」

と謝罪した。

主催「認識が浅く、間違った判断でした」

   舞台サイトではあわせて、サードステージの謝罪文も掲載。「石井一孝さんの9月14日時点でのコメント掲載につきまして、公演主催者として、認識が浅く、間違った判断でした。先のコメントにより不快になられた方、傷ついてしまわれた方には、深く、心よりお詫び申し上げます。現在は改めまして、石井さんご本人がコメント変更されたものを掲載しております。今後は、このような事がないよう、心して制作してまいります」としている。

   差し替え後の石井さんの出演者コメントは下記の通り。

「『蜘蛛女のキス』というミュージカルでモリーナという愛深きトランスジェンダーを演じたのは10年ほど前だったか。『女言葉や女性としての自然な所作』という設定が難しく、膨大なセリフもなかなか覚えられず、七転八倒の毎日でした。しかし仲間達と絆を重ねあい壁を超えると、女でいたいというモリーナの心が、男の私にも伝わり、生き生きと女を生きられたのだ。今回は哲造というゲイの役。モリーナとは違い、男として男を愛する役ではあるけれど、自分のいつもの言葉とは違うセリフで、難しい役であることは似ていると感じる。けれど今度は最初からうまくいく...気がしている。しかし鴻上さんとは初めまして。『生きる!』というテーマに立ち向かうのはきっと大変な毎日になると思う。でもHalcyon days(穏やかな日々)を少しでも早く迎えられるよう、気を引き締めて挑みたい」
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