台風で倒れた「伝説のクソ物件」再建なるか? クラウドファンディング始動した「全宅ツイ」に話を聞いてみた

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全宅ツイは何者か?

   この突飛な企画を行う全宅ツイは、ツイッター上で不動産関係者が集まった団体。

「1兆円を超える不動産ファンドの社員からルノアールにたむろする不動産ブローカーまで、30~40名程度を会員に擁しています。全宅ツイの始まりはリーマンショックが不動産業界を直撃した2009年頃、仕事がなくてあまりに退屈な不動産屋さんたちがTwitterを始め、お互いにフォローしたのが始まりです」

   メンバーの構成も非常に豊かで、地主、不動産関係者、一級建築士、司法書士、弁護士、税理士、会計士、不動産投資家、地上げ屋、立退き屋、ブローカーなどで構成されていると述べる。そのため、会員同士での不動産取引や不動産周辺業務の受発注などの活動も行っている。

   最も大きな活動は、毎年11月から開催される、その年にもっとも注目を集めた不動産プロジェクトを一般投票によって決定する「クソ物件オブザイヤー」の開催。このほかには、不動産情報マガジン「全宅ツイ不動産チンパンジー情報」を月2回程度、ブログサービス「note」で発行している。2019年には、「クソ物件オブザイヤー」をまとめた同名の著作を含む6冊の書籍を出版した。

   しかし昨今は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、住宅以外の賃貸物件(飲食店舗、オフィスなど)の一部において賃借人の退去や賃料減額要請、滞納などが発生していると、頭を抱えている。このようなこともあり、クラウドファンディングサイトにおいては

「今年、2020年。新型コロナウイルスによる影響には逆らえず...予定していた多数のイベント・出版の企画がペンディングとなってしまいました。もう先にたくさんのお金を飲み代に使ってしまっているのに・・・。そこで我々は不動産屋らしく一発逆転を狙った極秘計画『高円寺-地上げプロジェクト』をスタートさせたのです」

と「ドリフうどん屋」の跡地を借りた経緯について語っていた。

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