「難しい役どころ」という表現は...
石井さんの発言は、エンタメ界に波紋をもたらした。女優の東ちづるさんは9月17日に「本人もスタッフも、このまま掲載する前に表現者として吟味できなかったのだろうか。傷つく人がいる」とツイートした。
LGBTが劇中で活躍する舞台は少なくない。ミュージカル「キンキー・ブーツ」は2013年にブロードウェイ版がトニー賞を受賞、7月18日に亡くなった三浦春馬さんが日本版でドラァグ・クイーンのローラ役を演じた2016年と2019年に上演された。三浦さんは2019年の再演時のゲネプロ後の会見で、「この扮装(ドラァグ・クイーン)ができることに喜びがありますし誇りにも思います」「洗練された体を見せたかったので、以前は筋肉質な大きな体を目指していたんですが、今回は割とその美を追求したというか、曲線を綺麗に見せるための体づくりをしてきたつもりです」と話していた。
またアメリカと日本で活動する俳優の松崎悠希さんは9月1日にツイッターでこう語っている。
「ストレートの俳優がゲイの役やトランズジェンダーの役を演ずる事を『難しい役どころ』とか『挑戦的な役』とか表現するの、マジでいい加減ににやめましょう。別に演じる事自体は悪くないけど『難しい役どころ』扱いにするのは、本当にその人生を歩んでる人達に失礼極まりない。宇宙人じゃねえんだから」
(J-CASTニュース編集部 大宮高史)