ネットでは、「入り口に緊急用ボタンを」といった要望が
交番は、原則として2人勤務体制になり、警察庁が交番での防犯カメラ設置を予算化した。各都道府県警では、交番のほか駐在所でもカメラ設置が進んでいるようだ。
しかし、事件現場に出動するなどすれば、交番が不在になることは現在でも変わらない。昼間は、警察官OBらの相談員がいる交番もあるが、それでも夜間は手薄になってしまう。
被害者の女性が交番に駆け込んだときに警察官がいなかったことについて、ニュースサイトのコメント欄などでは、「被害者の方の絶望感は半端なかったでしょうね」「何の為の交番なのかって所を考え直さないと」といった声が出た。
交番が不在になることについて、「限られた人数でやってるんだからある意味仕方ない」と理解する向きもあったが、警察には、防犯上の要望が相次いでいる。
「電話が置いてあるけど、緊急事態の時にかけられる余裕ないと思う。交番の入り口に緊急用のボタン付けてくれないかな」
「すぐに押せる非常ボタンとかランプとかサイレンとか、対策をしっかりしてほしい」
なお、事件のあった南水元交番では、4月30日に相談員の男性職員(61)が包丁で襲われ重傷を負って、無職の男(57)が殺人未遂などの現行犯で逮捕されているが、今回との関連については分かっていない。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)