「クラブのオリジナリティ」と「見やすさ・分かりやすさ」のバランス
海外でも統一フォントは導入例がある。Jリーグによると、プレミアリーグ(イングランド)、ラ・リーガ(スペイン)、リーグ・アン(フランス)といった欧州5大リーグに含まれる国々のほか、MLS(米国)でも導入。プレミアリーグについては1997年に初代、2007年から2代目、17年から3代目と変遷しており、カラーも今回のJリーグのものとほぼ同様の5色(赤・ネイビー・黄・白・黒)が採用されている。
そして問題は、サポーターの反発だ。3つの観点から質問をぶつけた。まず「クラブの個性がなくなる」「独自性を排除している」といった声をどう受け止めるか。
「フォント統一によりクラブのオリジナリティを毀損するのではないかという意見はクラブとの議論の中でもいただいており、十分認識しております。今回ファン・サポーターの皆様からいただいたご意見については真摯に受け止めたいと考えます。
クラブのオリジナリティを表現するに際し、ユニフォームのネーム&ナンバーフォントは重要な要素の一つだと考えますが、ユニフォームそのもののカラーやデザインなど様々な要素の組み合わせによるもので、先行して導入しているプレミアリーグ、ラ・リーガ、リーグ・アンなどを見ると、ユニフォームのネーム&ナンバーフォントを統一することで、クラブのオリジナリティが壊されるものではないと考えました。
クラブのオリジナリティと見やすさ・分かりやすさをいかにバランスさせるかという議論の中でのチャレンジとご理解いただきたいと存じます。
統一は2021 シーズンからスタートさせていただきますが、今後もファン、サポーターの皆様からの声も伺いながらPDCA を回して参ります。新しいネーム&ナンバーをスタジアムや様々なデバイスでぜひご覧いただき、ご意見いただければ幸いです」