全国同人誌即売会連絡会は2020年9月17日、公式サイトで文化庁の「文化芸術活動の継続支援事業」について、「同人誌即売会についても、政府により資金的な補助を受けることができる(以下略)」と報告した。支援事業は、新型コロナウイルス感染拡大をうけて始められた施策だ。
また17日の公式ツイッターでは、補助対象になる旨の確認を行った国会議員に感謝の言葉をおくった。
文化庁の「文化芸術活動の継続支援事業」
連絡会は、新潟市で開催される同人誌即売会「ガタケット」を運営母体とした会で、日本最大級の同人誌即売会の運営団体であるコミティア実行委員会、コミックマーケット準備会が補佐を務める。同人誌即売会周辺の社会的諸問題について専門家を交えた勉強会を実施しているほか、参加団体の相互の情報交換や交流を推進している。
J-CASTニュースでも既報(7月28日配信「『同人誌印刷所』の窮地は、日本の『同人文化』の危機だ~」など)の通り、同人関連事業は新型コロナウイルス感染症拡大を受けて、苦境を強いられてきた。多くのイベント主催団体や、同人誌印刷所をはじめとする同人関連産業の経営が厳しくなっており、同人文化そのものの存続が危ういとされている。そんな中注目を集めたのが、文化庁が推進する「文化芸術活動の継続支援事業」だった。
「文化芸術活動の継続支援事業」では、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で活動自粛を余儀なくされた文化芸術関係団体が、感染症対策を実施しながら活動の再開に向けた準備を進めるための資金的な補助を受けることができるとしている。9月上旬ごろ、山田太郎参院議員(自民党)や藤末健三参院議員(無所属、自民党・国民の声会派)は、同人誌即売会が「文化事業」として認められることを確認したとツイッター上で報告した。
9月9日山田議員「文化芸術活動の継続支援事業では『活動再開のトライアル公演』に最大150万円の補助が出ることになっていますが、このトライアル公演には12月6日までに開催される同人誌即売会のトライアル即売会も含まれることを本日文化庁に確認しました」
9月11日藤末議員「先日お問い合わせいただきました文化芸術活動の継続支援事業に同人印刷会社が対象となるかという件について、文化庁から回答を受けました」