男児に「肘打ち」する瞬間が動画配信で...地元児相などに通報相次ぐ 「現在対応しています」

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   20代女性が配信する動画に、夫の男性が2歳の男児のおでこに肘打ちをする場面が映り、ネット上で物議を醸している。

   児童相談所などには通報が相次いでおり、地元の警察署では、「適切な対応を進めている」としている。

  • 動画配信に写りこんだ光景が物議(イメージ)
    動画配信に写りこんだ光景が物議(イメージ)
  • 動画配信に写りこんだ光景が物議(イメージ)

動画配信の妻「警察、児相さんと家族で話し合っていきます」

   リビングで男性が男児と添い寝をしていると、別の部屋から赤ちゃんの泣き声が漏れてきた。すると、男性は、体を起こし、男児を見た後、急に右腕を上げる。

   次の瞬間だ。男性は、そのまま男児のおでこに右腕で肘打ちをし、大きな音が響いた。そばで、テレビを見ていた別の男児は一瞬振り向いたが、すぐにテレビの方に向き直る。

   肘打ちされた男児は、「あ~」と声を上げて左手でおでこを押さえ、泣き始めた。男児が立ち上がって、リビングを出ると、男性も追いかけ、また大きな音がした。その後、男性は、泣き叫ぶ男児を片手でぶら下げるように連れ戻し、そのまま別の部屋に入った。

   この映像は、動画配信サイト「ふわっち」にある女性のチャンネルで2020年9月14日夜に流れた。女性は配信者として活動していて、サイト上ではランキング上位にも入り、ツイッターでも1万人以上のフォロワーがいる。ツイッター上で動画が拡散され、肘打ちした男性らに非難が相次いでいる。「子供に罪はないのに気の毒すぎる」「すぐ保護した方がいい」といった声が寄せられ、地元の児童相談所や警察に通報したとの報告も続出した。

   映像を配信した女性はその後、ツイッター上で弁明に追われた。「この度は多大なるご迷惑とご心配をおかけし、まことに申し訳ありません。警察、児相さんと家族で話し合っていきます」とし、警察から事情聴取を受けていることも明かした。

男性は、「なかなか寝なくて感情的に」と動画で釈明して謝罪

   この騒ぎを受けて、配信者の女性は、自らのチャンネルで男性の行為を謝罪する動画を改めてアップした。

   男性が男児のおでこに肘打ちをしたのは事実だとし、自らはそのとき、赤ちゃんが起きたので、配信のカメラをリビングに置いたまま、キッチンにミルクを作りに行っていたとした。

   男児の顔にケガはなかったとし、日常的にこのような行為はないと説明した。児童相談所にはきちんと話すというが、「私にも責任はあります。見てなかったと済まされない」として、「本当に申し訳ございません」とお詫びした。

   続いて、肘打ちをした男性も、動画に顔を出し、「寝かせようと思って、横にならしてたんですけど、なかなか寝なくて」と理由を説明した。しかし、その行為については、「感情的になってしまって、すいませんでした」「二度とないように気をつけます」と謝罪した。男児を片手で吊るすような形になったのは、男児が食べた納豆まみれになっていたからなどとした。

   そして、2人そろって、「すみませんでした」と頭を下げた。

   男児への肘打ち行為について、女性が住む自治体の児童相談所の所長は9月17日、「現在、児童相談所で対応しています」とJ-CASTニュースの取材に答えた。それ以上は、個人情報保護などから答えられないとした。

   地元自治体の子育て支援課長は同日、男児について連絡が来ていると取材に答え、児童相談所に協力して対応していることを明らかにした。「どういうことであれ、子供に暴力を振るうのは虐待に当たります。できることは、やっていきたいと思っています」と話した。

   地元の警察署では、問い合わせが来ているとして、「事案については承知しており、適切な対応を進めています。捜査中の案件ですので、捜査の中身についてのコメントは差し控えさせて下さい」と取材に答えた。

   J-CASTニュースでは、ツイッターを通じて、動画を配信した女性にも取材を申し込んでいる。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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