2020年12月4日に公開される映画「夏、至るころ」がネット上で話題だ。
映画は、福岡県田川市を舞台とし、当地に暮らす男子高校生2人が夏祭りを前に初めて自分の人生と向き合うという、青少年の成長過程を描く作品。同作は原作がなくオリジナルストーリーだというが、その原案を考案したのは女優の池田エライザさん(24)。池田さんは同作の監督も務めており、そのことも大きな話題となっている。
原案・監督を務めたのは池田エライザさん
池田さんは同作で監督デビュー。作品はすでに韓国の全州国際映画祭、中国の上海国際映画祭で上映されて高い評価を得ているとも報道されており、まさに、満を持して「監督・池田エライザ」の処女作が世に放たれることになる。池田さんといえば近年、急激に頭角を現してきた若手女優だが、その池田さんがわずか24歳にして初監督作品を発表したとあって、ネット上では「すごい。映画監督にも挑戦してたのか」といった、演者としてだけでなく監督としての才能に驚く声が続々と上がっている。
「撮影者」としての池田エライザはすでに誕生していた
女優としての活動に加え、映画監督としてのキャリアも踏み出した池田さんだが、その「撮影する」という作業に関しては、動画と静止画の違いこそあれど、すでに作品を世に送り出していたのだ。2月17日に発売された「週刊プレイボーイ」(2020年第9号)で池田さんは、女優の柳ゆり菜さん(26)のグラビア写真の撮影を担当。表紙を含め11ページの巻頭特集という大役を果たしていたのだ。
同誌には撮影について語る池田さんと柳さんの対談形式のインタビューも掲載。そこで池田さんは、同誌での撮影がカメラマンとしてのデビューだったことを明かしつつ、撮影について、「女性が撮るからといってかわいいガールズフォトばかりじゃ面白くないですよね」と、「カメラマン」としてこだわりを持って撮影に臨んだと説明しつつ、「何より『女優・柳ゆり菜』を撮りたいと思ったんです」と、芸術性を意識しつつ撮影したことを明かしているのだ。
翻って、12月4日に公開される「夏、至るとき」で監督デビューを飾る池田さんだが、女優としてはもちろん、「カメラマン」と「映画監督」という「撮影者」としても、そのあふれんばかりの才能が開花し始めているようだ。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)