商品から「大量の虫」が出てきたとして、波紋を呼んだ英プロテインブランドの「マイプロテイン」。
マイプロテイン側は商品の異物混入を認め謝罪、「健康へのリスクをもたらすものではない」と説明したものの、愛用者の動揺は続いている。自身のチャンネルでマイプロテインの製品を積極的に紹介してきたYouTuberも、今回の事態には困惑の色を隠せないようだ。
なおも心配の声やまず
英国のハットグループが手がけるマイプロテインは、低価格を強みに世界各国でシェアを獲得してきた。日本でも16年から公式通販サイトで販売を始め、近年は「筋トレブーム」を背景に人気を集めている。
しかし、20年9月11日に、プロテインバーの「カーボクラッシャー」を購入したツイッターユーザーが「大量の虫が生きたまま出てきました。茶色の米粒くらいの虫と、その幼虫らしきもの、白いダニのようなものまで」と投稿。写真と実際の開封動画が添付されたツイートは、広く拡散された。J-CASTニュースでは、このユーザーが「混入」に気づいた経緯やカスタマーサポートとのやり取りなどを取材している。(「大量の虫が生きたまま出てきました」 人気のマイプロテイン「異物混入」動画が拡散...販売元が謝罪)
こうした事態を受け、マイプロテインは15日に公式ブログを更新。商品への異物混入を認めた上で「大変ご迷惑をおかけいたしますことを心より深くお詫び申し上げます」と謝罪した。同社は、異物の混入は同社の製造施設で起きたものではなく「輸送中に発生した事故」と判断。また、「製品の欠陥は、消費された場合、人の健康へのリスクをもたらすものではない」と説明している。
とはいえ、「ヘビーユーザーなのでちょっと心配」「これからマイプロのプロテイン5kg届くワイ、ふるえる」といったツイートが相次ぐなど、波紋が収まったとは言い難い。17日18時現在、マイプロテイン側の新たな発表はない。
「何故この様な事が...」
マイプロテインと関わりの深い人物も、騒動について言及している。「筋トレYouTuber」の山澤礼明さんは、自身のYouTubeチャンネルで筋トレに関する動画を投稿。チャンネル登録者数は33万人(17日18時時点)を超える。山澤さんはこれまで、YouTube上で製品を紹介したり、英・マンチェスターにあるマイプロテインの本社・工場を訪問するなど、マイプロテインに関する情報も積極的に発信してきた。
そうした中で山澤さんは、16日に自身のインスタグラムを更新。今回の事態について「品質を信頼していただけに大変驚いています」「何故この様な事が起こり、どの様に対応していくかなど不明確」「私達マイプロテインチームメイト(商品紹介者)も現状を把握出来ておらず、どの様に対応するべきかなど困惑している状況です」と思いを吐露した。
また、山澤さんはマイプロテインへの「恩」や「愛」がある一方で、「企業と皆様との中立の立場ということもあり大変複雑な感情」だとした。
山澤さんは自身の紹介で製品を購入した人もいるとして「この度はご不安な思いをさせてしまい大変申し訳ございませんでした」と謝罪。事態が解決するまでセール等の告知は控えるとしつつ、「今はただ、マイプロテインの今後の意向を待ち改めて皆様にお伝えさせて頂けたらと思います」とした。