2020年9月16日発足の菅義偉内閣。菅氏を含む新閣僚21人の中にもSNSでアカウントを開設している大臣がいる。閣僚たちのSNSの利用ぶりや発信力を調べてみた。
前「広報本部長」なのにフォロワー数2200人
やはりSNSで最も目立っているのは、行革担当相の河野太郎氏(安倍内閣では防衛相)である。ツイッターのフォロワー数は9月15日時点で約176万7000に達し、16日も防衛相としての最後の業務にあたる様を投稿している。
菅首相(26万2000フォロワー)を含めた新閣僚21人のうち、ツイッターを現在運用しているのは11人(菅氏・河野氏・加藤勝信官房長官・茂木敏充外相・岸信夫防衛相・梶山弘志経産相・平沢勝栄復興相・赤羽一嘉国交相・西村康稔経済再生相・上川洋子法相・平井卓也デジタル相)。このほか、麻生太郎財務相や橋本聖子五輪相らはアカウントはあるものの何年も更新されていないので、今回は除外する。
彼らのツイッターを見てみると、前出の河野氏の更新頻度が突出している。現役閣僚であった茂木氏(4万7000フォロワー)と西村氏(5万9000フォロワー)は閣僚の任務の様子を逐次投稿している。IT通として知られ、デジタル相就任がさまざまな意味で話題になった平井氏は3万2000フォロワー。
一方、初入閣の平沢復興相はこれまで自民党広報本部長を務めてきたが、20年1月1日に「SNSでがんばってみようと思います」と動画を投稿したものの、以後「平沢勝栄に突撃インタビューしてみた!」という動画をPart1と2に分けて投稿して以降は毎月2回程度の投稿にとどまる。フォロワー数も約2200人と更新が続いている閣僚中最小だ。元々テレビ出演も多かっただけに、今後はネット上での情報発信も期待したいところである。また、新官房長官となる加藤氏も現職の閣僚だったにもかかわらず、フォロワー数3000人強にとどまっている。
ツイッターのフォロワー数は、河野氏の176万超に対し、残る面々を足しても40万強で4分の1という極端な「発信力格差」がある。今後、河野氏に匹敵する「ツイ廃大臣」が出てくるかが注目だ。