「政権の目玉だと考え、縦割り打破を期待しているはず」
「具体的なことは聞いていませんが、河野さんでは嫌な族議員がいて、党内から注文があったとも見られています。それでも、菅さんは、河野さんのことを政権の目玉だと考えていると思います。菅さんは、縦割り行政のような無意味なものを壊せと河野さんに言っているそうですから、そのことを河野さんに任せ、自分は国をまとめるという考えでしょう。スクラップ&ビルドによる国政再編を狙っており、菅さんは、河野さんとのすみ分けを考えていると思います」
例えば、行革においては、菅氏がマイナンバー制度の普及に力を入れていたことから、役所の手続き一元化のために省庁を結ぶオンライン化を進めるのではとみる。また、大雨によるダムの放流で、縦割り行政の弊害が指摘されたことから、一斉にできる横断的なシステムの導入なども考えているはずだとした。
沖縄担当としては、官房長官時代の菅氏が担当していた辺野古問題について、菅氏と協議しながら対策を進めるはずだとみている。
衆院解散・総選挙の時期については、有馬さんは、これまでささやかれていた10月ごろではなくなった可能性があると話す。
「菅さんは、コロナの鎮静化やワクチンについて触れていましたので、解散は、来年の任期満了近くになる公算も出てきました。総理になったからには長期政権を目指しているはずで、携帯料金の4割値下げなどを進めて、実績を残してから来年の総裁選に臨むことを考えていると思います。河野さんは、ライバルでもありますが、河野さんも生き残るために一生懸命やるはずで、それは菅さんの実績にもなります。菅さんは、仕事をして、政権の評価を受けてから、総選挙をしたいと考えているのではないでしょうか」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)