尖閣問題に「安倍前首相の実弟」どう臨む? 「台湾派」岸信夫・新防衛相の手腕

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再選報じる産経新聞を蔡英文総統にプレゼント

   一方、岸氏は台湾との交流には熱心なことで知られる。15年に野党・民進党主席だった蔡英文氏(現・総統)が来日した際には、岸氏の招きで地元の山口県を日帰りで訪問。蔡氏は否定したものの、台湾メディアでは、日本滞在中に安倍晋三首相との異例の会談が実現したとの見方が根強い。蔡氏の総統再選が決まった直後の20年1月16日には、トップ項目で再選を報じる産経新聞を読む蔡氏の写真つきで

「12日、日本より持って行った産経新聞を蔡英文総統にプレセント『全紙1面でしたよ!』手にとって暫しご覧になっておられました」

とツイート。20年8月には、森喜朗元首相や超党派の議員連盟「日華議員懇談会」(日華懇)による李登輝元総統の弔問団の一員として日帰りで台湾を訪問している。

   国会で中台関係に言及したこともある。日米安全保障協議委員会が05年2月に発表した共同声明で「地域における共通の戦略目標」のひとつとして「台湾海峡を巡る問題の対話を通じた平和的解決を促す」ことを挙げ、中国が反発した問題だ。岸氏は05年3月16日の参院予算委員会で、

「我が国と米国が台湾問題に関して平和的解決を促して、また中国の軍事分野における透明性を高めることを通して中国がアジアの、アジア太平洋地域で責任ある役割を果たしていくよう求めることは、これは我が国としても当然のことだと思う」

などと述べている。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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