「虚像を貼ってるなら剥がさなきゃいけない」とも小川氏主張
「いや、僕は、それはないと思う」。橋下氏は、腕を組んでこう言い返したが、小川氏は、なおも続ける。
「どういう人物が、どういう政策に情念を持つかを規定するんですね。だから、それはやっぱり、全部とは言いませんよ。しかし、虚像を貼ってるなら剥がさなきゃいけないし、等身大で語ってくれるならそれでいい、っていう話なんですよ」
橋下氏は、虚像のくだりで「う~ん」とうなり、こう返した。
「でも、人間の見方として、その生い立ちうんぬんというのは、僕は違うと思うなあ。そんなこと言い出したら、生い立ちやら何やらがね、逆境で苦しく、で本当に大変な、じゃあ少年院にね入った子供たちはそういうことを全部公にするのですか?」
この点については、小川氏は、「そんなこと言ってないでしょ」と否定し、「仕事にどういう価値観を持っているかが反映されるから、きちんとチェックしないといけないと思いますよ」と説明した。しかし、橋下氏は、政治家は仕事の部分で国会論戦すべきだとし、「国会で人の価値観とかそんなところを見通せる能力があるような国会議員なんていないですよ」と疑問を呈した。
番組でのこのやり取りは、ツイッター上で話題になり、小川氏への疑問や批判が次々に寄せられている。
「流石に生い立ち発言にはドン引き」「橋下の前でこれを言うか」「これこそ『差別』だと思うけど正気なのか?」といった声が相次ぎ、「ブーメランになりますよ」「まずは、ご自分所属されている党の足元から、確認いただけるといい」との指摘も出た。また、小川氏の姿を追ったドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」を持ち出して、皮肉る向きもあった。