「阿部2軍監督は自分の思っていることをストレートに」
今シーズン原監督は2軍から上がってきた選手を積極的に起用してきた。橋上氏によると、2軍から上がってきた選手をすぐに1軍で起用することは、首脳陣にとって様々な葛藤があるという。そのような中で原監督が積極的に若手を起用するひとつの要因として、阿部慎之助2軍監督(41)の存在があると指摘する。
「2軍から上がってきた若手をすぐに1軍で起用するのは、1軍と2軍の首脳陣の信頼関係からくるものでしょう。原監督と2軍の阿部監督がどのような会話をしているか分かりませんが、阿部2軍監督は自分の思っていることをストレートに伝えているのではと感じています。2軍の首脳陣は1軍に対して遠慮がちになってしまう。自分が推薦した選手の結果が出なければと思うと推薦しきれないこともある。阿部2軍監督は腹をくくって、極端に言えば、『この選手を起用して結果が出なければ自分の責任です』というような話をしているかもしれません」(橋上氏)
橋上氏は今シーズンの原采配のなかに「勝負強さ」を見たという。1点を守り、1点を奪いにいく野球。なかでも橋上氏が注目したのが、増田大輝内野手(27)の起用法だという。走りのスペシャリストとして試合の中盤戦から終盤戦にかけて勝負のカギを握る存在でもある。