ネタバレ・スクショの功罪 識者に聞く「キン肉マン」声明の見解

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「スクショ」「ネタバレ」の法的見解は

   「週プレNEWS」編集部の声明を受けて、読者からは、

「キン肉マン、スクリーンショットの禁止はわかるんだけど文章によるネタバレも告訴の対象って明示されるともう感想つぶやけなくなっちゃうよなって」
「キン肉マンのスクリーンショット問題はどの程度のものを問題にしてるのか分からなかったけど、単なるネタバレに対してまで刑事訴訟とか言い出してて本気なのかな?法的根拠なくない?」

といった疑問の声があがっている。

   そこでJ-CASTニュースは、コスプレイヤーとしてもマンガやアニメを愛する小林弁護士に法的な見解を尋ねた。

   小林弁護士は、無許可で漫画のスクリーンショットを用いることの法的問題を、こう指摘する。

「SNS 上やブログに無許可で漫画のスクリーンショットを掲載する行為は、著作権(複製権及び公衆送信権)の侵害になると考えられます。
著作権法上の『引用』の要件を満たしていれば、無許可での掲載も例外的に適法になります。ただし、『引用』の成否は判断が難しいですし、ツイートに漫画のページをそのまま添付するような場合はまず『引用』が成立しないと考えられますので、漫画のスクリーンショットを用いることは極力避けた方が無難です。
また、『キン肉マン』では散見されますが、一部のコマを切り抜いて台詞を改変する場合などは、著作者人格権(同一性保持権)の侵害にも当たると考えられます」

   一方で、文章によるネタバレツイートに対しては、法的措置を執ることは難しいという見解を示した。

「今回"ネタバレ"として具体的に想定されているのは、無料配信された漫画の内容に言及しつつ、感想をツイートすることだと思います。それを前提にすると、"ネタバレ"ツイートによっては何らの権利侵害も生じず、民事上・刑事上の手段は執り得ないのではないかと考えます」
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