「2位争い」制した岸田氏 地方での「大敗」と国会議員票「善戦」で次につながる?

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1年後の「フルスペック」総裁選に向けた布石?

   だが、国会議員票393票では様子が一変。菅氏は全体の7割以上の288票を得票したのに続いて、岸田氏は2割強にあたる79票を獲得。石破氏はわずか26票、割合にして6.6%しか獲得できなかった。

   菅氏を支持した5派閥には国会議員265人が所属しており、岸田派は47人、石破派は19人。それ以外に無派閥が64人いる。石破氏には派閥以外から7票しか得票できていないのに対して、岸田が派閥以外から得票したのは32票。国会議員からの石破氏への風当たりの強さが際立つ形になっている。

   菅氏の総裁としての任期は、安倍晋三氏の残り任期にあたる21年9月末まで。その後の総裁を選ぶ総裁選は、今回は省略された党員・党友投票を含めた「フルスペック」で行われる。この「フルスペック」総裁選に向けて、今回の総裁選の順位が岸田氏に有利に働く可能性もある。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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