芸能事務所のアミューズは、所属するアーティストやその関係者への「度を超えた誹謗中傷」や「デマ情報の拡散」などがインターネット上で多く見られていることに対して、「法的措置を含む対抗策をこれまで以上に毅然と講じる」との方針を公式サイトで示した。
アミューズは、所属俳優で亡くなった三浦春馬さんの四十九日にも「根拠のない誹謗中傷」を控えるよう呼び掛けていた。
「発信者情報開示請求も活用」
アミューズは2020年9月14日、公式サイトにお知らせを掲載。アミューズに所属するアーティストやその家族、親族やマネジャーなどの関係者に対する「度を超えた誹謗中傷」「デマ情報の拡散」「過度な憶測記事の掲載」「私生活への介入を伴う取材行為」「アーティスト等になりすます行為」がインターネット上のニュース記事やTwitter、Instagram、YouTubeなどで多く見られていると指摘。
具体的には、以下のようなケースを挙げた。
・アーティスト等について、「・・・という情報がある」「・・・との声がある」「・・・らしい」「・・・ではないかと言われている」という、裏付けのない事実が存在するかのような前提に基づいてアーティスト等を論評し、流布・拡散する
・アーティスト等の私生活場面を無断で撮影して記事に掲載する
・アーティスト等にSNS上で直接、傷つける言葉を使って非難・攻撃する
・アーティスト等の特定の言動を取り上げて、それをあげつらい、思想信条や性格の問題に結び付けて非難する
・ネット上でアーティスト等になりすまし、根も葉もないことを話す
こうした行為に対し、アミューズは名誉毀損、侮辱、威力業務妨害、ストーカー行為、プライバシー権侵害、パブリシティ権侵害等の観点から警視庁、所轄の警察署その他の関係機関や外部専門家等と密に連絡を取り、必要な対応を行ってきたという。
それでも、こうした行為が後を絶たないとして、「アーティスト等を守るために、上記行為に対しては法的措置を含む対抗策をこれまで以上に毅然と講じる所存であり、特にネット上の誹謗中傷等に対しては、発信者情報開示請求(情報発信者の住所・氏名・登録された電話番号等の開示をプロバイダに求める手続)も活用して、加害者である発信者の責任を追及して参ります」とした。