「Perfumeをもっとバラエティーに起用して!」 ファンの声はテレビ界に届くか

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   テクノポップユニット「Perfume」が「VS嵐」(フジテレビ系)に出演し、視聴者の間で話題になっている。

   2020年9月10日の番組では「キッキングスナイパー」「ジェスチャー嵐」「ダンス時計対決」「ボンバーストライカー」の4種目で対決が行われ、Perfumeが勝利。白熱した戦いには多くの視聴者から声援が寄せられたが、その一方で、Perfumeのファンの一部から、番組内容そのものよりもPerfumeがバラエティー番組に出演したことを喜ぶツイートが続々と飛び出しているのだ。

  • ツイッターアカウント「Perfume_Staff」から
    ツイッターアカウント「Perfume_Staff」から
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「テレビ局の方々、Perfumeさんのトーク力、現場での対応力、その他いろいろ、使わないのはもったいないですよ~!!」

   あるツイッターアカウントは「VS嵐、終了~ あー、笑ったw やっぱりバラエティー×Perfumeは面白い」とツイート。また、別のアカウントも「最高でした バラエティー番組のPerfumeは良いですね」と、笑顔の絵文字を付けつつツイートするなど、やはり、バラエティー番組に出演したPerfumeに満足したとしている。このほか、

「『VS嵐』最高でした!! もっといろんなバラエティー番組に出演して欲しいです。なんなら冠番組が観たい!!! テレビ局の方々、Perfumeさんのトーク力、現場での対応力、その他いろいろ、使わないのはもったいないですよ~!!」

と、Perfumeを今よりもバラエティーで活用すべきであるとするツイートも飛び出しているほどだが、実は、この手の「バラエティー活用論」はファンからその都度飛び出しており、Perfumeファンの中では「テレビ界に対する定番の要求」とでも言うべきものになっているのだ。

「嵐」の個性を強弱つけて表現するあ~ちゃん

   これらの声が指摘する「Perfumeのバラエティー活用論」だが、その論拠として挙げられるのは、トークにおける対応力が高いとするものだ。そこで、今回の「VS嵐」を見てみると、確かに、そのように見受けられるシーンがあった。

   「キッキングスナイパー」の対決中、先手のPerfumeの攻撃が終わり、後手の嵐の攻撃開始直前のトークの最中、Perfumeのあ~ちゃん(西脇綾香さん、31)は、以前、別の番組で嵐と楽屋が隣同士になった際のエピソードを披露。嵐の部屋に挨拶に行った際の5人との対面の様子を再現するトークを行ったが、二宮和也さん、櫻井翔さんについては挨拶をした際の顔マネをしたほか、大野智さんについては「体が揺れていた」と指摘した。

   スタジオ内に観客の笑いが広がる中、相葉雅紀さんについては「覚えていない」と落として更なる笑いを誘うと、松本潤さんについては「スーパー松潤がいた!」とヨイショをぶちかました。「嵐の楽屋に挨拶に行った」という事象から5人の個性を表現しつつ話に強弱をつけてエピソードとして仕上げているわけであり、確かに、Perfumeファンが指摘するトーク力や対応力を表わしていると言って良いシーンだと言えるだろう。なお、あ~ちゃんはその後のシーンでロケバスの席順についてのトークになった際に、櫻井さんがドアの横の1人掛けに座るとの話を聞くや、「新人マネージャーさんのとこですよね!」とボケて返すなど、やはり、トーク力の高さを見せつけたのだった。

   また、「ジェスチャー嵐」ではかしゆかさん(樫野有香さん、31)が大野さんに、Perfumeと嵐はメンバー1人1人がコンサートでは微妙に違う衣装を着る点が共通していると指摘しつつ、メンバー間で他の人の衣装を着たいと思ったことはあるかと質問。これに対し、当初は怪訝な表情で質問に聞き入っていた大野さんだったが、質問を聞き終えるやその意を得たりと言わんばかりの表情になった上で、「松潤のは、『あー、いいなー』と思ったことある」と思わず本音を漏らす瞬間があり、かしゆかさんの質問力が光った瞬間だったと言えよう。

「自由すぎる」態度で番組を「適度に攪乱」するのっち

   なお、今回の放送ではそれほどトーク力が光るシーンがなかったのっちさん(大本彩乃さん、31)だが、そののっちさんもバラエティーへの対応力が高いと評価されてきた。その中でも特に評価が高かったのが、2019年に放送されたバラエティー番組「雑居ビルの奥のおく」(NHK総合)でのことだった。

   同番組は世の中に存在する「雑居ビル」について、そのディープな魅力に迫るべく実際に雑居ビルを訪問。入居する店舗を訪ねてその店の特色に触れつつ、その店とビルの歴史を紐解くバラエティー番組だったが、番組中でのっちさんは他の出演者に比べて「自由すぎる」とでも言える態度で番組を適度に「攪乱」。その狙ってやっているのか天然なのか判然としない空気感がPerfumeファンはもちろん、一般の視聴者からも絶賛されたのだ。これら、3人のバラエティーへの対応力の高さを見てみると、「Perfumeのバラエティー活用論」が出てくるのはそれなりの論拠があってのこととも考えられそうだ。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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