「嵐」の個性を強弱つけて表現するあ~ちゃん
これらの声が指摘する「Perfumeのバラエティー活用論」だが、その論拠として挙げられるのは、トークにおける対応力が高いとするものだ。そこで、今回の「VS嵐」を見てみると、確かに、そのように見受けられるシーンがあった。
「キッキングスナイパー」の対決中、先手のPerfumeの攻撃が終わり、後手の嵐の攻撃開始直前のトークの最中、Perfumeのあ~ちゃん(西脇綾香さん、31)は、以前、別の番組で嵐と楽屋が隣同士になった際のエピソードを披露。嵐の部屋に挨拶に行った際の5人との対面の様子を再現するトークを行ったが、二宮和也さん、櫻井翔さんについては挨拶をした際の顔マネをしたほか、大野智さんについては「体が揺れていた」と指摘した。
スタジオ内に観客の笑いが広がる中、相葉雅紀さんについては「覚えていない」と落として更なる笑いを誘うと、松本潤さんについては「スーパー松潤がいた!」とヨイショをぶちかました。「嵐の楽屋に挨拶に行った」という事象から5人の個性を表現しつつ話に強弱をつけてエピソードとして仕上げているわけであり、確かに、Perfumeファンが指摘するトーク力や対応力を表わしていると言って良いシーンだと言えるだろう。なお、あ~ちゃんはその後のシーンでロケバスの席順についてのトークになった際に、櫻井さんがドアの横の1人掛けに座るとの話を聞くや、「新人マネージャーさんのとこですよね!」とボケて返すなど、やはり、トーク力の高さを見せつけたのだった。
また、「ジェスチャー嵐」ではかしゆかさん(樫野有香さん、31)が大野さんに、Perfumeと嵐はメンバー1人1人がコンサートでは微妙に違う衣装を着る点が共通していると指摘しつつ、メンバー間で他の人の衣装を着たいと思ったことはあるかと質問。これに対し、当初は怪訝な表情で質問に聞き入っていた大野さんだったが、質問を聞き終えるやその意を得たりと言わんばかりの表情になった上で、「松潤のは、『あー、いいなー』と思ったことある」と思わず本音を漏らす瞬間があり、かしゆかさんの質問力が光った瞬間だったと言えよう。