イオンvsドコモの「マイナポイント」争奪戦 上乗せ攻勢も...立ちはだかるPayPayの壁

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開始とともに「ダメ押し」のアピール

   マイナポイントの支給が始まった9月1日、NTTドコモは対象となる銀行の口座からd払いにチャージすれば最大1000ポイントを進呈する2カ月限定のキャンペーンを発表(※なお「ドコモ口座」不正利用の影響で9月11日現在、「d払い」への新たな銀行口座登録・変更や、一部口座でのチャージは中止されている)。イオンも同じ日、WAONにチャージすれば抽選で最大5万ポイントが当たる1カ月限定のキャンペーンを開始した。いずれもマイナポイント利用者を念頭に置いた優遇策であり、各事業者の優遇策が出そろうのを待って決済サービスを選ぼうとしていた利用者に対するダメ押しのアピールだ。

   それでも両社はマイナポイントで選ばれた決済サービスの1位を獲得できていない。ICT総研がウェブでアンケート調査(8月19~20日)したところ、1位はソフトバンク系のPayPay(22.3%)で、2位はWAON(12.0%)。d払いは4位(6.7%)だった。スマホ決済のPayPayは、マイナポイント登録者を対象に抽選で総額1億円分が当たるキャンペーンを打ち出しており、1等は100万円分が10人に当たる。抽選であるため優遇策の恩恵を確実に受けられるわけではないが、スマホ決済の中では加盟店が多いため、日常的に使っているPayPayを選ぶ人が多かった模様だ。

   なお、総務省はマイナポイント事業に4000万人分の予算を確保しているが、手続きを済ませた利用予約者は468万人(8月30日時点)にとどまっている。

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