テレビ朝日系の人気サッカー番組「やべっちFC~日本サッカー応援宣言~」が2020年9月末を持って放送を終了すると発表され、現役選手やOBらから惜しむ声がネット上で上がっている。
「ただでさえ数少ないサッカー番組なのに」
「ちょっとショックです」「ただでさえ数少ないサッカー番組なのに」「これでJリーグ熱も少し下火になるな」...
東京スポーツが7月に番組終了の見通しを報じ、驚く声が上がっていたが、ついにそのときが訪れた。ツイッター上などでは、サッカーの広報的番組の終了を残念がるファンらの声であふれている。
番組終了は、テレ朝が9月11日にオンラインで開いた10月期番組改編説明会で発表され、番組の公式ツイッターでも伝えられた。
やべっちFCは、サッカー好きで知られるナインティナインの矢部浩之さん(48)を司会に、日韓ワールドカップが開催された2002年4月にスタートした。これまでに、Jリーグや日本代表戦を含め国内外のサッカー情報を発信し、サッカー好き少年少女らの夢を応援してきた。
テレ朝では、番組終了について、「総合的な判断」としている。9月27日放送が最終回になる。
スポーツ紙ウェブ版などが18年の歴史に幕を下ろしたことを伝えると、プロサッカーの現役選手やOBらから惜しむ声が次々に寄せられた。
元日本代表で浦和レッズのDF槙野智章選手(33)は、感慨深げにツイッターでこうつぶやいた。
「この番組に出たいと思って頑張った!」
「寂しいなぁ... でも感謝しかない! この番組を見てサッカー選手になりたいと思った。 この番組に出たいと思って頑張った! この番組のお陰で成長できた! 本当にありがとうございました」
元日本代表で現在は会社を経営しているという鈴木啓太さんは、「本当にやべっちFC終わっちゃうのか... 違う形でも同じような座組みでやってもらえないかな。面白いと思うんだけどな」とツイッターで今後への期待をにじませた。
関係者としては、サッカーマガジンは、番組について公式ツイッターでこう讃えた。
「サッカー愛、Jリーグ愛にあふれる素晴らしい番組。その功績の大きさは計り知れません。感謝しかありません。最後まで全力で視聴します。ありがとう、やべっちF.C.」
鹿島アントラーズの小泉文明社長は、矢部さんとのツーショット写真をツイッターに投稿し、「写真はロシアW杯出場を決めた試合を埼スタでご一緒した時のですが、本当に嬉しかったなぁ」とつぶやいた。そして、「矢部さんはじめ番組関係者の方々には長い間サッカーを取り上げてもらい、番組のファンとしてもサッカー関係者としても、改めて感謝申し上げます。ありがとうございました!」と書いていた。
なお、やべっちFCの後は、情報バラエティー番組「ゆる系忍者隊 ニンスマン」が10月4日からスタートする。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)