井上尚弥の挑戦者モロニー「世界に衝撃を与えるチャンス」 10・31決戦へ猛アピール

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   ボクシングのWBA、IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(27)=大橋=の挑戦者ジェーソン・モロニー(29)=オーストラリア=が打倒井上を誓った。2020年9月11日に母国メディア「news.com.au」(WEB版)に掲載されたインタビューに応えたもので、「世界に衝撃を与えるチャンスです」と「モンスター」狩りに意欲を見せた。井上とモロニーのタイトル戦は10月31日(日本時間11月1日)に米ラスベガスで行われる。

  • 井上尚弥
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「私にチャンスがないと言っている」

   「news.com.au」の記事では井上とモロニーのタイトル戦を「2020年のオーストラリアにとって最大の戦い」と位置付けており、「オーストラリアのファイターにとって意味のあるタイトルを獲得するチャンスをモロニーに与えた」としている。オーストラリアの伝説的世界王者ライオネル・ローズとジェフ・フェネックがかつて保持していたWBA、IBFのベルトをかけた一戦だけに地元の注目度は高まっている。

   プロキャリア21勝(18KO)1敗を誇るモロニーは今回のタイトル戦が2度目の世界戦となる。唯一の敗戦となった2018年10月のIBF世界バンタム級タイトル戦では、王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に1-2の僅差判定で敗れている。敗戦後は無敗をキープし、世界の主要4団体のランキングでは上位に名を連ね、2度目の世界戦の機会をうかがっていた。

   世界的な王者である井上との対戦はモロニーにとって世界に名を売る絶好のチャンスとなる。モロニーは「私のチームでない者は、私にチャンスがないと言っている。でもそれでも結構。私はこの戦いに勝利し、そしてそれが私をスーパースターにさせる。私の人生を変える。かつてジェフ・フェネックとライオネル・ローズが所有していたベルトを取り戻す」と意気込んだ。

「私にとって一生に一度の機会」

   世界の「モンスター」と対戦するにあたり、モロニーは母国の伝説的王者ライオネル・ローズと自身を重ね合わせている。ローズは1968年2月にWBA、WBC世界バンタム級王者ファイティング原田を破り、王座をオーストラリアにもたらした英雄だ。成人してからローズの逸話を聞いたというモロニーは「ライオネルと同様にこれは私にとって一生に一度の機会です。彼のように世界に衝撃を与えるチャンスです」と語っている。

   当初、井上はWBO世界バンタム級王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン)と世界3団体王座統一戦を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で白紙となった。モロニーにとって突然転がり込んできたビッグマッチ。井上戦へ向けてしばらくは国内でスパーリングなどのトレーニングを行い、決戦の1カ月前に米国入りする。

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