俳優の伊勢谷友介容疑者(44)が大麻所持の容疑で逮捕された翌日の2020年9月9日、小説家の梶尾真治氏がツイッター上でボヤいた。
「映画『黄泉がえり』に出ていた人々は...」
同日午前、梶尾氏は「映画『黄泉がえり』に出ていた人々は、呪われたように次々に警察ざたになっていくなあ」とツイート。映画「黄泉がえり」とは2003年に公開された作品で、原作は梶尾氏の同名小説だ。その映画について原作者自身が「呪われたように次々に警察ざたになっていく」と発言してしまうとは、ずいぶんと穏やかではない状況だが、その言葉通りに映画の出演者を調べていくと、確かに「呪い」とでも言うべき状況が見えてくるのだ。
映画公開の6年後である2009年4月、主演を務めていた草なぎ剛さんは東京都内の公園で泥酔状態で警察に発見され、その際に暴れるなどしたため現行犯逮捕。逮捕の翌日には釈放されたが、直後には草なぎさんが沈痛な面持ちで記者会見を開くなど、世の中を仰天させたことはいまだに語り草になっている。
また、映画公開の3年後となる2006年7月、映画に出演していた「極楽とんぼ」の山本圭壱さんが未成年の女性との淫行があったとして警察から任意の事情聴取を受け、吉本興業から専属契約を解除される事案が発生。山本さんはその後、芸能活動を休止、さらにはフリーランスで活動するなどしていたが、2016年11月に吉本興業と再契約するに至っている。
そして、映画公開から17年後となる2020年に発生した伊勢谷容疑者の逮捕劇。映画の出演者としては3人目となる警察沙汰であり、まさに、ゴシップで言うところの「呪い」と言える状況だ。
リプライでは「今も昔も、どの作品にも、ありえたことです」
芸能人が事件や不祥事を起こした際にその都度語られる「呪い」ネタ。ネット上ではこの手のエピソードは格好の話のネタだが、その「呪い」が、作品の原作者を始めとする関係者から「認定」されるというのは非常に珍しいこと。そのため、梶尾さんのツイートに対しては「いえ決してそんなことは」といった、「呪い」など関係ないとするリプライが続々とでている。
他にも、「今も昔も、どの作品にも、ありえたことです。今は本人だけでなく周りを巻き込む風潮があるだけです」と、何ら気にすべきではないと励ます声、さらには、「呪いの映画...って話題再燃したりして?」と、逆にオイシイとする声も寄せられており、思わぬ「呪い」認定に驚いた梶尾さんのファンは多かったようだ。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)