俳優の伊勢谷友介容疑者(44)の突然の逮捕から一夜明けた2020年9月9日。夕方には各メディアが、伊勢谷容疑者が大麻が自身のものであることを認める供述を行っていると報じるなど、新たな動きも見られた。
そんな中、ネット上では、伊勢谷容疑者が出演していたNHK大河ドラマ「龍馬伝」(2010年放送)への注目が高まっている。
「龍馬伝」で悪目立ちする「3人の出演者」
あるツイッターアカウントは「龍馬伝かわいそう。ピエール瀧さんはコカインで逮捕。宮迫さんは闇営業。伊勢谷友介は大麻で逮捕」と、作品が伊勢谷容疑者を含めて出演者3人によって下がされてしまったと嘆きのツイート。また、別のアカウントも「ピエール瀧、伊勢谷友介、宮迫博之で裏龍馬伝だな」と、やはり3人が悪目立ちしているとツイートしている。
同作で伊勢谷容疑者は長州藩士・高杉晋作役で登場。また、ピエール瀧さんは土佐藩士・溝渕広之丞として、また、宮迫博之さんは土佐藩士・平井収二郎として出演。この3人であるが......今回の伊勢谷容疑者の逮捕に加え、2019年3月に発生したピエール瀧さんのコカイン所持による逮捕劇、及び、同6月に発覚した宮迫さんの反社会勢力に対する闇営業問題と、大きなトラブルに見舞われたという共通点がある。
つまり、「龍馬伝」は放送から10年近くを経て、わずか1年7カ月の間に3件ものスキャンダルに見舞われたわけだ。芸能人が逮捕された場合、その者が出演していた作品の公開やDVD販売の是非についての議論は毎度のように巻き起こる問題であるが、ことに、「龍馬伝」に関しては短期間で多数の「問題を起こした出演者」を出してしまったために大きな注目を集めている。
一方近年、大活躍が続く香川照之さんと大森南朋さん
ただ、その「龍馬伝」の出演者を見ていくと、近年、特に勢いが出ている役者が出演していたのも事実だ。土佐藩士・岩崎弥太郎役とナレーションを務めたのは香川照之さん(54)だが、香川さんは2020年7月期のドラマ「半沢直樹」(TBS系)で、前作に引き続き大和田常務役で出演し、視聴者から絶賛を浴びているほか、「香川照之の昆虫すごいぜ!」(NHK・Eテレ)では「カマキリ先生」として人気を博すなど、その「スパークぶり」は目覚ましいものがある。
また、土佐藩士・武市半平太役で出演した大森南朋さん(48)は同じく7月期ドラマ「私の家政夫ナギサさん」で、主人公を的確にサポートする家政夫・鴫野ナギサ役で出演し、そのラストは多くの視聴者から支持を集めたことで記憶に新しい。
これら、香川さん、大森さんの対照的な活躍ぶりを目にしてしまうと、前述の3人の「残念ぶり」は嫌でも強調されてしまうというもの。それにしても「龍馬伝」の時点で、すでに芸能界で確固たる地位を築いていた面々だが、そこから10年を迎えた今になってここまでの明暗が分かれるとは――。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)