洋画総合誌『SCREEN(スクリーン)』などで知られる出版社「近代映画社」(東京都江戸川区)は2020年9月7日、ムック本『お家で鑑賞できる 映画で脱いだ裸のアイドル女優たち100』の発売を中止すると発表した。
同書をめぐっては、SNS上で内容を問題視する声が上がっていた。近代映画社は「今後このような事のないよう企画内容を十分に精査して参ります」とする。
「駄目だと思う人いなかったの」
『お家で鑑賞できる~』(スクリーン特編版)は14年に発売し、今回は復刻版となる。
原本を扱う通販サイトの商品紹介ページでは、「アン・ハサウェーなど現在ハリウッドで活躍中のスターから、マリリン・モンローなど懐かしい名女優まで、様々な女優がセクシー・シーンを演じた映画&ドラマなどを紹介。全作品のブルーレイ&DVDガイド付き!!手軽なサイズとお値段のコンパクトBOOKです」と説明している。
主な登場女優には、アン・ハサウェイ、アンジェリーナ・ジョリー、エマニュエル・ベアール、ジュリエット・ビノシュ、モニカ・ベルッチ、カトリーヌ・ドヌーヴ、ジェーン・バーキン、ナスターシャ・キンスキー、ブリジット・バルドー、マリリン・モンローが名を連ねる。
ところが、9月4日に『SCREEN』公式ツイッターが告知をしたところ、「ありえない。当時発刊したことすら恥。女優さんのヌードを消費的なまなざしで見ることを映画雑誌が誘導するのはやめてほしい」「映画界の流れから逆行してるし、どうして、今、わざわざ、堂々と、復刻版出します!となるの。駄目だと思う人いなかったの。買ってたのにな 残念」などと苦言が呈された。
告知はその後削除され、7日に「告知をご覧頂いた皆様に不快な思いをさせてしまい誠に申し訳ございませんでした」と謝罪し、発売の中止を発表した。「今後このような事のないよう企画内容を十分に精査して参ります」とする。
近代映画社は9日、J-CASTニュースの取材に、復刻版の問題点について「女性の裸が出ているということで、不快な思いをされている方がいらっしゃるということです」と答えた。