2020年9月8日に俳優の伊勢谷友介容疑者が大麻取締法違反の疑いで逮捕されたことを受け、映画「るろうに剣心 最終章 The Final」「るろうに剣心 最終章 The Beginning」の公開を心配する声が出ている。
12年に第1作が公開された映画「るろうに剣心」シリーズの最新作となる2作品だが、制作にあたりこれまでも様々なトラブルに見舞われてきたことで知られる。
「四乃森蒼紫」役として出演
17年11月には原作漫画「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」(集英社)の作者・和月伸宏さんが児童ポルノ動画を所持した疑いで書類送検されたことが報じられ、この時も映画の企画自体への影響が案じられていた。
こうした騒動がありつつも、20年夏の公開を控えるところにまで至った「るろうに剣心 最終章」。ところが5月に入ると、最終章に出演する新田真剣佑さんの緊急事態宣言中の「沖縄旅行」が「文春オンライン」から報じられる。さらにその後、配給会社の「ワーナー・ブラザース映画」が、新型コロナウイルスの感染拡大を理由として延期を発表し、21年のゴールデンウィークまで公開が延びることとなった。
そんな最中、今度は第2作から「四乃森蒼紫」役として出演している伊勢谷容疑者の逮捕が報じられ、公開自体の中止を心配するファンが続出している。
出演する俳優が逮捕されることで、映画の公開が中止となる事例はたびたび見られる。近年では19年2月に新井浩文さんが強制性交容疑で逮捕され、主演映画「善悪の屑」の公開が中止となった。一方で、コカインを摂取したとして19年3月に麻薬取締法違反の容疑で逮捕されたピエール瀧さんが出演する「麻雀放浪記2020」は、19年4月に予定通りの公開が行われた。
「最終章 The Final」「最終章 The Beginning」の今後についてワーナー・ブラザースの担当者にJ-CASTニュースが20年9月9日に問い合わせたところ、「現在、対応を検討中」とのことだ。
ツイッター上では「公開前から可哀想過ぎる」「公開延期になった上にお蔵入りはやめて」「るろうに剣心に罪はないので上映して下さい」など、公開を待ち望む声は多い。