天気予報アプリのダウンロード数が増加
売上高でみると2020年5月期は法人向けが102億円、個人向けが76億円。伸び率は個人向け(8.4%増)が法人向け(3.0%増)を上回った。コロナ禍で法人向けの主力、航海気象の売り上げが3.5%減ったことが影響した。一方、個人向けサービスの増収には、大規模な気象災害の発生が続く中で天気予報アプリのダウンロード数が増加し、これに伴って広告売り上げが増えたことが貢献した。
野村証券は8月11日付のリポートで目標株価を3500円から4200円に引き上げた。ウェザーニューズが現在、アプリ利用者拡大を狙って積極的に投下するテレビCMが落ち着く2022年5月期に営業増益率が高まる、といういかにもプロの分析だ。ただ、「コロナの法人向け事業に与える影響が不透明」とも指摘した。
成長期待から上場来高値を更新した株価だが、さすがに高値警戒感も出ており、9月7日の終値は4営業日ぶりに5000円を割り込んだものの、8日には5100円台に。当面、「利益確定」と「なお期待」がせめぎ合う展開となりそうだ。