プロ野球の巨人とロッテは2020年9月7日、球団公式サイトを通じて巨人・澤村拓一投手(32)とロッテ香月一也内野手(24)の交換トレードが成立したことを発表した。セ・リーグ首位を快走する巨人と、パ・リーグの優勝争いを演じるロッテの両球団の補強ポイントが合致した。
今シーズンの巨人は楽天と2件のトレードを成立させており、今回が3件目のトレードとなる。
澤村の今季は制球難で3軍落ちも経験
衝撃のトレードだ。巨人のドラ1生え抜き投手とロッテの若きスラッガーの交換トレードが成立した。
澤村は今シーズン、制球難に苦しみ13試合に登板し防御率6.08と低迷が続いた。7月25日には急きょ先発のマウンドを任されたが3回3分の1、4安打2失点で降板した。翌日26日に出場選手登録を抹消され2軍に合流。その後は3軍落ちを命じられるなど不振にあえいでいた。
今シーズンの原辰徳監督(62)は積極的にトレードでの補強を行っている。シーズン開幕直後の6月25日には、巨人・池田駿投手(27)と楽天・ゼラス・ウィーラー内野手(33)の交換トレードを成立させ、7月14日には巨人・高田萌生投手(22)と楽天・高梨雄平投手(28)を交換トレード。野手、投手を補強し、今回のトレード第3弾では若い左打者の獲得に成功した。
今シーズンは新型コロナウイルスの影響で渡航などの問題から、海外から選手を補強するのが難しい状況にある。シーズン途中に選手を補強する手段として必然的にトレードが多くなるとみられていた。そのなかで最も積極的に動き、成果を出しているのが原巨人だ。ウィーラー、高梨は即戦力として機能しており、今回の香月は将来性を見込んでの獲得とみられる。