人気アニメソングをランキング形式で発表する番組「国民13万人がガチ投票!アニメソング総選挙」(テレビ朝日系)が2020年9月6日夜に放送された。
番組のランキングでは1位が「残酷な天使のテーゼ」(新世紀エヴァンゲリオン)、2位が「紅蓮華(ぐれんげ)」(鬼滅の刃)という結果になったが、ツイッター視聴者の関心度という観点では「逆転現象」とも言える動きが起きていた。
昭和・平成・令和の名曲がランクイン
番組では全国のアニメファン13万人に聞いた「1番好きなアニメソング」の集計結果を発表。1位に輝いたのは「新世紀エヴァンゲリオン」の主題歌「残酷な天使のテーゼ」(高橋洋子さん、95年)だった。2位には「鬼滅の刃」の「紅蓮華」(LiSAさん、19年)、3位には宇宙戦艦ヤマトの「宇宙戦艦ヤマト」(ささきいさおさん、74年)がランクイン。昭和・平成・令和の人気アニメ楽曲が、上位に名を連ねる結果となった。
ツイッター上では多くのアニメファンが関心を寄せ、番組放送中~終了直後の午後8時~9時台には「スラダン(スラムダンク)」「化物語」「デジモン(デジタルモンスター)」「まどマギ(魔法少女まどか☆マギカ)」など、上位30位以内にランクインした楽曲のアニメ作品名が日本のトレンドワードに入った。
自身の歌唱曲が1位になった高橋洋子さんは番組終了後、公式ツイッターで「アニソン総選挙をご覧くださいました皆様、ご投票くださりました皆様、この度は本当にありがとうございました 最高のアニメ、楽曲、スタッフに恵まれ、感謝しています」と語った。
また、2位に「紅蓮華」、28位に「Catch the Moment」(劇場版ソードアート・オンライン)がランクインしたLiSAさんも「これからも作品と共に楽曲をお楽しみいただけますように。益々作品と誠実に向き合い、楽曲制作、歌唱に励みます。ありがとうございました」とツイートした。
ユーザー層は「20代」が圧倒的
J-CASTニュースはSNS分析ツール「ソーシャルインサイト」を通じて、9月6日にツイッター上で投稿された「アニメソング総選挙」もしくは「#アニソン総選挙」というワードを含むツイート(リツイートを除く)を分析した。
この2つのワードと同時に発言された言葉の出現回数や重要度をスコア化したランキングでは、名詞部門で「紅蓮」(スコア390)が1位に、「エヴァ」(スコア377)が2位に輝いた。ここだけを見れば、「残酷な天使のテーゼ」が1位、「紅蓮華」が2位だった番組の結果と逆転している。
投稿の「ポジネガ(ポジティブ・ネガティブ)分析」をおこなうと、「紅蓮」「LiSA」「鬼滅の刃」といったワードがネガティブなツイートに含まれているという結果も浮かび上がった。具体的には「紅蓮華2位は残念」などランキングの結果に落ち込む声や、「鬼滅キッズ」と呼ばれる作品のファンの心情に言及するものがあった。
発言ユーザーの年齢層を見ると、10代が8.4%、20代が55.6%、30代が26.2%、40代が8.9%、50代が0.9%、60代が0%と、圧倒的に20代が多かった。こうした「年齢層の若さ」が、番組のランキングとは異なる結果を生んだ可能性もありそうだ。