井上尚弥が「敵国」豪州メディアで絶賛される理由 背景には「2人のレジェンド」との縁が

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モロニーは試合1カ月前に米国入り

   1968年2月、オーストラリア出身のライオネル・ローズがファイティング原田の持つWBA、WBC世界バンタム級王座に挑戦し、判定で王座を獲得した。「news.com.au」によると、ローズがタイトル獲得後に凱旋した際に約10万人が通りを埋め尽くし、新王者を出迎えたという。世界2階級制覇の日本のレジェンドを破りオーストラリアに世界王座をもたらしたローズは伝説的な存在となっている。

   もうひとつの王座であるIBFのベルトは、かつてジェフ・フェネック(オーストラリア)が保持していたもので、オーストラリアのボクシングファンにとって愛着のある王座だ。フェネックはバンタム級、スーパーバンタム級、フェザー級の世界3階級を制した英雄でプロ20戦目での世界3階級制覇は当時の世界最速記録。これまでの実績もさることながら、2人のレジェンドのベルトを継ぐ井上はリスペクトの対象となっている。

   「news.com.au」によると、モロニーは今月下旬にシドニーに向かい、1週間ほどハードなスパーリングをこなし、少なくとも試合の1カ月前には米国入りするという。今秋にも対戦が見込まれる井上とモロニー。今後、オーストラリアで「モンスター」の注目度が上がっていきそうだ。

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