Go Toトラベル活用して「避難」 台風10号接近で九州のホテル満室相次ぐ

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   大型で非常に強い台風10号が接近し、避難所として利用しようと、九州西部の各ホテルに予約電話が殺到している模様だ。

   ネット上では、政府のGo Toトラベルキャンペーンを利用して宿泊費を安くしたとの声も多い。台風が通過するとみられる2020年9月6日は、満室になるホテルが続出している。

  • Go To トラベル事務局公式サイト
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「反対だったGOTOトラベル でも今回は感謝」

   台風が接近すると報じられれば、ホテルをキャンセルする観光客は多い。ところが、今回は、ホテルを予約したい、予約したとの声が、ネット上で次々に出ている。

   各メディアでニュースが流れた9月3日前後から、急に増えたようだ。その多くが地元の人たちで、台風がこれまでの想定を超えた最大瞬間風速80メートルの可能性が指摘されたことや、避難所に行けば新型コロナウイルスへの感染が心配されることが影響したらしい。

   ツイッターなどでは、台風から避難するためホテルを早めに予約した、家族のために電話をかけ続けてやっと1室見つかった、といった報告が書き込まれていた。また、宿泊料金が35%割引になるGo Toトラベルを利用したとの声も多く寄せられている。

「ウチも近所に家族をgoto避難させます」「意外なところで Go To 役に立ったじゃん」「反対だったGOTOトラベル でも今回は感謝」...

   佐賀市内のホテルマリターレ創世佐賀は、部屋が15室あり、2日時点で満室となったという。総支配人は5日、J-CASTニュースの取材に状況をこう話した。

1日150~200件の電話に、佐賀のホテル「こんなのは初めて」

「台風が心配で予約がたくさん来て、部屋はすぐにいっぱいになりましたね。体育館などの避難所では、コロナの心配もあるのではないでしょうか。9月の5、6、7日はすでに満室になっており、お断りしている状況です。佐賀市内のホテルは、どこも同じ状況のようですね」

   3、4日は、1日150~200件ぐらい問い合わせの電話があったという。以前も、台風などで避難する地元の人たちを受けて入れていたというが、「こんなに問い合わせがあったのは、初めてです」と総支配人も驚く。

   Go Toトラベルについては、じゃらん、楽天といったネット予約だけで受け付けているが、6日前後の予約の8割は避難に利用している地元の人たちだそうだ。

「ただ、『Go To使えますか?』という問い合わせは、電話では少ないです。満室のところが多いので、空いているかどうかを聞いてくる人の方が多いですね。今後についても、台風の被災次第で地元の方々の宿泊受け入れは柔軟に対応したいと考えています」

   じゃらんの宿・ホテル予約サイトを見ると、九州エリアでは5日夕時点で、台風が通過するとみられる6日は、佐賀県も含めて、空室があるホテルなどの数が、九州西部を中心に他の日に比べてかなり少なかった。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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