星野源は「ドラえもん」である 日本人の心を支えて...徐々に近づくキャラクター性

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「重いんだよ!」となじられてしまう「オモえもん」

   さらに、星野さんは「平時の芸能活動」でも「ドラえもん属性」を発揮していた。それは、星野さんが出演する「LIFE!~人生に捧げるコント~」(NHK・不定期放送)でこれまでに複数回放送されてきた「オモえもん」というコントにおいてである。

   同コントにはドラえもんのパロディーと目される「オモえもん」というタヌキのような姿をした星野さん演じるキャラクター(設定上はロボット)が登場。オモえもんは同居する野村さとし(ムロツヨシさん=44)から相談を受けるとポケットから謎の道具を取り出し、その道具を使っての解決策を提示。しかし、その際には実に恩着せがましい態度を取るため、さとしから「重いんだよ!」となじられてしまう......といった展開が笑いを誘うコントだ。

   このコントはキャラクターだけでなくその展開に至るまで「ドラえもん」を意識させるものだが、2018年に星野さんが「ドラえもん」で主題歌を務めるという案件が出てくる前から(初出は2016年)放送されていたことは、星野さんが徐々にドラえもんに近づいていく、つまり、2016年の時点では「不完全なドラえもんだった」ということを暗示しているようにも思える。翻って2020年。星野さんは「ドラえもん」への出演を果たしたわけだが、それはすなわち、星野さんの「ドラえもん属性」が世に認められ始めたということを示唆しているのではないだろうか。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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