2020年8月31日に放送されたバラエティー番組「かみひとえ」(テレビ朝日系)に出演した女優の夏菜さん(31)の発言が視聴者の間で話題だ。
この日の特集は「利き豆腐」。番組中では豆腐の名店7店の商品を夏菜さん(31)とタレントの朝日奈央さん(26)が試食し、どの店の商品であるかを当てるクイズに挑んだが、視聴者だけでなく、朝日さんも思わず声を上げてしまった一幕があったのだ。
「『わたなべ』と言えば、私の本名が渡辺だよ」
番組序盤、7つ目の商品である「わたなべ」との名称が入った店の商品が紹介されると、夏菜さんは「『わたなべ』と言えば、私の本名が渡辺だよ」、さらには、「私は『渡辺夏菜』なんですよね」とボソリ。すると、朝日さんは「えっ? 初めて知りました!」と仰天したのだった。
また、この瞬間の直後にはVTRからスタジオに画面が切り替わり、司会を務める博多華丸さん(50)は「簡単に言うね!」と、秘密にする必要はないのかと驚くと、VTRだけでなくスタジオでの収録にも出演していた夏菜さんは、「いいんです! いいんです! 最初はこの名前でやってたんだけど、はい」と、ぶっちゃけの理由を説明。さらに、改名の理由として、「売れなかったんで、夏菜に改名しました」と解説したのだった。
このシーンに対しては、視聴者からも「驚いた」「今知った」といった声が相次ぐなど、突然の本名の暴露は大きな驚きをもって迎えられたのだった。
「ガチバカ出てた時は渡辺夏菜だったね」
これら、大きな驚きをもって迎えられた夏菜さんの本名だが、その一方で、夏菜さんの本名が「渡辺夏菜」であることを知っていたとする声も、一部視聴者から上がっている。そして、その声に共通するのが、夏菜さんのデビュー直後の作品名を挙げつつ、別段驚くことではないとする声だ。
夏菜さんは2006年に放送されたドラマ「ガチバカ!」で女優デビュー。この時、同作に出演した際に、夏菜さんの名前の表記は本名の「渡辺夏菜」だった。同作は俳優の高橋克典さんが主演する学園物のドラマだったが、夏菜さんは高橋さん演じる教師が担任を務めるクラスの高校3年生の役を演じており、その際の髪型はロングヘアーだった。この事実を知る視聴者からは、「ガチバカ出てた時は渡辺夏菜だったね」といった指摘がネット上に飛び出したのだ。
なお、「かみひとえ」で「売れなかったんで夏菜に改名しました」とぶっちゃけた夏菜さんは2006年の「嫌われ松子の一生」(TBS系)にも、やはりロングヘアーの髪型で出演。さらには、2009年に「夏菜」に改名し、その後、2011年公開の映画「GANTZ」に出演し、さらには2012年後半のNHK朝ドラ「純と愛」では主演を務めるなど、快進撃を始めたことで知られている。
これら、鳴かず飛ばずの時代の後に大ブレイクを迎えたことについて、夏菜さんはこれまでに雑誌のインタビューなどで、改名と同時期に髪型をショートカットにしたことで気持ちを切り替えることが出来たと説明しており、夏菜さんのファンの間では大きな転換点として知られている。
最近は髪を伸ばしつつある?
夏菜さん本人にとっては、その後の運命を変えたとも考えられる「渡辺夏菜」から「夏菜」への改名。その改名について、「かみひとえ」ではその重さとは裏腹に、実にサラッとした明かし方で本名を明かした夏菜さんだったが、ここのところ、同番組に出演する夏菜さんを見ていると、再度のイメージチェンジを図っているようにも見える。
というのも、夏菜さんは同番組で本名を明かすだけでなく、これまでにも「ツインテール姿」をたびたび公開しているのだ。夏菜さんと言えば、大ブレイクの直前に髪型をショートカットにしたことは前述したが、その一方で、2020年2月10日放送の「かみひとえ」で、ツインテール姿で出演。それまでショートカットで強い印象を視聴者に与え続けてきた夏菜さんがツインテール姿で出演したとあって、大きな話題となった。
その後も、同番組に出演する際にはたびたびツインテール姿で出演してきた夏菜さんだが、その髪を見ていると、最近は肩にかかる程度の(つまり、ツインテールが違和感なく作れる程度の)長さになっていて、2020年に入ったあたりから、徐々に髪を伸ばしているようにも見える。
ショートカットからの「脱却」に加え、突然の本名公開......。30代を迎えた夏菜さんのイメージチェンジは、若手時代への「原点回帰」なのかも?
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)