物語の複雑化で離れた人も多い!?
この日、諫山創氏の漫画「進撃の巨人」の魅力を語りつくすという企画を行った本番組。和牛の水田信二さん、麒麟の川島明さん、土田晃之さんら「進撃の巨人」を愛する芸人が集結し、作品の魅力について熱弁した。
いつもの如く「漫画やアニメの知識がゼロ」だというMCの雨上がり決死隊・蛍原徹さんに彼らが世界観や面白さを説明するという流れとなっていたのだが、なんとMC席に座っていたケンコバさんは「10巻ぐらいで読むのをやめた」と告白。「ジョジョの奇妙な冒険」をはじめとする漫画カルチャーに精通しているにもかかわらず、「進撃」は詳しくないという彼に対し、ひな壇の芸人たちからは驚きの声があがっていた。
しかし、川島さんは「そういう人が多すぎる」「10巻前後で(物語が)ちょっと複雑になってから離れた人が多い」と、ケンコバさんのような読者は少なくないと分析。10巻までの内容は「果物の種を植えた」タイミングであり、「中々芽が出ないからもうええわと」と背中を向けてしまうことに例えて説明を行った。
そして「今振り向いてみてください。果実園通り越して千疋屋(高級フルーツパーラー)なってるから!」と、現在は面白くてたまらないため、読まないという選択をするのはもったいないと主張している。
「巨人って今こんなに面白いの!?」
田中さんもコミックスを15巻ぐらいまで買っていたものの、こちらも複雑になった物語に「なんなんだ?」「求めてた奴と違う...」となって離脱してしまったと明かしている。
2人が読むのを辞めてしまった10巻~15巻前後は説明パートが多く、特に13、14巻は巨人がでてこない展開が続いたためか、作者の諌山氏が、周りの評価がよくなかった、と語っていることも番組では取り上げられていた。
しかし以降は徐々に巨人や主人公の謎が明かされ、壮大な物語に脱帽するファンも多い。事実、2019年12月に29巻までの無料公開が行われた際は、「巨人って今こんなに面白いの!?」「まんまと新刊買いました」と、ちょっとした騒動になっていた。
この「途中離脱組」に対し、ツイッターからは「おれも進撃の巨人10巻ぐらいまででやめたわ」「巨人は10巻前後で終わった組やわ」「ケンコバと同じ」といった共感が殺到。しかし、同時に「10巻までが種植えなのめっちゃわかる」「10巻あたりで漫画から離れた人達に言いたい進撃の巨人だけはアニメでも漫画でもいいから見て」「伏線回収はこれから」「昨日全部Kindleで買って読んだけどやっぱすげぇ面白いわ...」など、川島さんと同様「以降が面白い」と「布教」するファンも多数見受けられた。